「一戸建て」のお話し・ 基礎のひび

「建物」は頑丈に建てられていることは当然大切ですが、

建物がのっかっている「基礎」は建物を支えるものですから、

地味ですが、実はとても重要な部分です。

 

今回は、基礎の「ひび」について考えてみましょう!

●『基礎のひび』は

①「幅0.5mm以上」か?

そのひびから、空気、雨水(水分)が侵入し、

コンクリート内にある鉄筋等を錆びさせることがあり、

そのまま放置しつづけると、鉄筋が錆びて膨張します。

その後、”爆裂”と言って、錆びて膨れた鉄筋が

周囲のコンクリートを破壊してしまいコンクリートが剥離する事があります。

つまりより破損がより大きくなるというわけです。

 

②「深さ20mm以上」の欠損か?

”かぶり厚さ”と言って、コンクリートの厚みは鉄筋からの距離4~6cm(部位による)以上なくてはいけません。

(建築基準法で定められています。)

もしも、深さ20mm以上ある場合は、すでにコンクリート躯体に何かしらの劣化が生じていることもあります。

③「コンクリートの著しい劣化の可能性」

上記①②よりも軽めのひびであっても、それが広範囲であれば要注意です。

基礎が劣化している可能性があります。

 

④「鉄の錆び汁が、ひびからにじんでいる」

この場合、ひび割れが鉄筋まで到達している可能性が高く、

鉄筋が水により腐食をしていることが懸念されます。

 

⑤「コンクリートがはがれて鉄筋がむき出し」

これは、解説するまでもありませんね。

基礎には、躯体の表面をモルタルで仕上げている場合と、

コンクリート直仕上げのものがあります。

モルタルだけのひびであれば、それほど心配はありません。

(とはいえ、ホームセンターなどで修復セットを購入して、ひびを塞いであげてください。)

仮に、幅0.5mm以上であっても、それが一箇所程度であって、

他が健全であれば、それほど心配する必要はありません。

 

もっとも重要なのは、「全体的に見たときにどうか?」の判断です。

 

基礎に複数のひびがあり、基礎のひびと連続して駐車場の土間コンクリートまで

ひびがある場合などは、地盤沈下の懸念があります。

したがって、基礎のひびだけではなく、全体としてひびがあるのかなどを見なくてはいけません。

たとえ、幅0.5mm以下のひびであっても数多く発生しているのであれば心配です。

また、基礎部分に換気口がある場合。

ここは構造上どうしても弱くなるので、

その部分にひびが入っていたとしてもそれほど心配はありませんが、

そのひびが土間コンクリートなどにも連続しているとなると話は変わってきます。

全体的に判断することが重要です。

 

【まとめ】

ひび割れの原因は、不同沈下等の地盤に関係しているものから、

コンクリートの乾燥収縮によるものもあり、原因は簡単に特定できませんが、

もしも数多くのひびが入っている場合には、詳細な調査を行うことをおすすめしますし、

建物インスペクションの導入をされた方が良いかと思います。