不動産を購入すると、ホントに幸せな気持ちになります。
それは、所有欲を満たすことが出来るからです。

まずは、お馴染みの脱線話しからいきましょう(笑)。
不動産会社にはノルマがあります。当たり前です。
だから、不動産会社の立場とすれば皆様には取引をしてもらわなければならないのが本音であり、大前提になります。これも当たり前です。
転勤をする営業マンの場合、今出会っているお客様は、次にお取引をする機会はまずあり得ません。
ですから、その時に売り買いをしてもらうことに最注力することになります。
なぜなら、営業マンにも家族があり、生活があるからです。
ノルマ達成のために、頑張ります。これも当たり前のことです。
私もいろんな話しを聞きますし、事実、ノルマがあるため無茶な提案をしている営業マンをたくさん見てきました。

「あのお客さんは、何が何でもモノにしたい!」
なるほど、営業マンの気持ちは分からなくはありません。
その気持ちは、営業マンであれば当然の事でしょうが、
それってお客様に無理のない返済計画を検討していただき、
その上で問題がないと思えた場合であって、返済が厳しくなることが予測できた場合には、
その物件はやめた方が良いですよとアドバイスをするのがプロの仕事だと思うのです。
中にはバカ営業マンがいまして、こんなバカ営業トークをしている大馬鹿営業マンがしております(笑)。
「金融機関が住宅ローンを貸すのは返済ができることがわかっているからです。」
「承認が取れたという事は安心だということです!」
貸し出す金額と返せる金額は同義語じゃないよね?
こういうバカ営業マンには、言葉の意味わかって言ってんのか!って言ってやりたいよね(笑)。
事実、返済できるのか冷静に考えたら、わかるでしょ?
ホントに、マックスで借りてしまったら、ホントに返済は大変だよ。

例えば、私が、その物件は予算的に厳しいですよとアドバイスをしたとします。
そのお客様はどうしてもそれが欲しいというのであれば、リスクを説明した上で、
納得ご理解いただければ仲介をさせていただきますが、
やはり将来的に厳しいとわかるのであれば、私としては、自分の利益を追いかけることはできません。
なぜなら、皆様の利益を追いかけた後に私の利益があると思っているからです。
だからこそリスクをしっかりと本気で説明してしまいます。

こんな私ってバカでしょうか(笑)。
営業マンの風上にも置けない存在ですよね(笑)。
私は、営業マンとしては大バカな自分の考えを曲げたくなかったのです。
そんな考えを大切にしたいと思い、たくさんの人に喜んでいただきたいと思って、独立起業しました。
おかげ様で今6年目となりました。
資金計算をする際大切なことがありますが、まずは、どのような支払項目があるか考えてみましょう。
①住宅ローンの返済額(元金+利息)
②毎年の固定資産税・都市計画税の額
③お家のメンテナンス費用(マンションなら管理費・修繕積立金等含みます)
④家族の娯楽のための費用
⑤養育費(学校等の行事に係る費用も含みます)
⑥食費、電気、ガス、水道等、その他の費用
さて、どうでしょうか。
営業マンは、①については説明をしてくれると思いますが、それは最低限の説明でしかありません。
②~⑥については、「自己責任」という言葉で片付けてしまえば簡単ですが、
実際に購入した後に、続く生活を豊かにするために購入をするのに、
生活苦になってしまったら、本末転倒です。
つまり、購入したいという欲が強すぎるために冷静な判断ができなかった場合、
将来を棒に振ってしまう可能性だってあるのです。
もちろん返済が大変になったからといっても解決策はあります。
①返済計画の見直し。
②売却処分する。
③奥様が働いていないのであれば共働きを検討する。
この三つです。
①の場合、金融機関へ相談をすることになりますが、
将来的に返済することが可能なのかどうかを冷静に判断することが必要です。
②の場合、売却代金で抵当権抹消ができるのかが大きなポイントになります。
売却代金で抵当権抹消ができない場合には、実務では所有権移転ができません。
それは、新たな買主にデメリットを生じさせるためです。
万一、売却代金がローン返済額(元金)に満たない場合には、
事前にいろいろな調整をすれば、所有権移転は可能ですので、
悲観することもありません。

いずれにしても、失敗しないコツは、ムリな購入をしないことです。
皆さんは、自分と家族の幸せのために不動産を購入しているはずです。
けっして、営業マンのノルマ達成のための犠牲にならないでほしいものです。
私は、お客様の人生にとってマイナスになりうるであろう購入であると思った場合には、
遠慮なくこの物件はやめた方が良いですよとアドバイスします。
だって、それはお客様の為であるし、良いお買物をしてもらって、
喜んでいただけることが、しいては私の幸せと直結しているからです。
お客様の気持ちを盛り上げて冷静に判断ができなくするようなバカ営業マンに出会わないようにしたいし、
話しも聞いてはいけません。
気持ちは盛り上がりながらも、常に冷静に判断をさせてもらえる営業マンでないと、
ダメだし、購入後も安心して相談ができるような営業マンを選びましょう。
そうすれば、何かあった時、ホントに頼りになりますし、安心ができるはずです。
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