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リアル!不動産チラシに「ウソ」がある【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

ウソ不動産チラシ
10万円からのお支払い
目次

あなたを破産に導く不動産広告

このチラシに掲載されている「府中市内の新築の一戸建て3,980万円」は世帯年収410万円で購入できるんだそうです。

このチラシから読み取るとしたら、諸費用は自己資金を充てていただき、融資は3,980万円という前提に読み取れます。
もしかすると、不動産を購入したいけれど躊躇している人には朗報に見えるかもしれません。

しかし。
ご年収410万円の人がこの不動産を購入するには、かなりリスクが高いと思いますし、そもそも(例えば)三菱UFJ銀行の変動金利で3980万円の融資承認を取ることはできないので、不足分の資金を相当額投入しないと買えません。という事で、このチラシは「悪質である」若しくは「いい加減である」と断言しても良いと思いますが、皆さんはどう感じるでしょうか。
特に同業者の意見は気になるところです。

万が一世帯年収410万円のご家族が購入できたとしても、そのご家族にとって住宅ローン返済はかなりつらくないですか?
私だったら無理なお買物だと思うのでやめた方が良いとアドバイスします。
つまり、このような不動産広告は絶対に配布してはいけないと思うのです。
まさに、破産者を作るための不動産広告です。

誤認させる行為そのものが広告規定違反

10万円からのお支払い

ほらね。
年収410万円の人が、住宅ローン3980万円を借りれると思わせる記載になっています。
誤認させる内容だから、広告としては完全にアウトです。
410万円のご年収の人は、三菱UFJ銀行では3980万円の融資を受けることはできません。
(私の計算でも絶対に無理でしたが、行員にも確認済です)


注意してほしいのはこの注意書きです(笑)
※内容によってはご希望に添えない場合もございます。」これ(笑)
この注釈によって、バカ不動産仲介会社は逃げ口上ができると思っているのでしょうか?
実際には、内容によってではなく、年収410万円の方は3980万円の融資を利用することは絶対にできません。

諸費用もかかりますから、諸費用の支払いがあることも記載がないので、この広告はやはりアウトです。

プロが見れば、かなりまずいし、いいかげんな内容です。
ついでにいうと、施工事例写真の掲載も誤認させるので「掲載NG」です。
詳しく知らない一般のお客様がこのチラシ見て、現地見学に行ったら個人情報を聞き出されてアウトです(笑)

個人情報取られた後は追客電話、追客メールの嵐になるだろうと想像してしまいます(笑)
ーーー
仮の話しですが、ご年収410万円の人がこの不動産を購入できないわけではありません。
購入をしたいのであれば、自己資金を思いっきり投入しなければなりません。
そうすればチラシの通り世帯年収410万円の方でも購入できると言うのはウソになりません。
そう考えれば無職の方でも購入可能と書いてもウソになりません。
現金で一括購入できるのでしたら年収ゼロ円でもいいのですから、、、、。

大手の不動産仲介会社でも広告違反はある

う~む。まいったなの営業マン

大手不動産仲介会社にはコンプライアンス部署があり、そこで自社が配布する不動産広告に違反がないかチェックを行っているので、違反広告になるようなものは少ないのですが、チェックするのは人間なので違反がゼロになることはありませんし、業者間の不動産図面ではルール違反は当たり前になっています。

私の経験上の広告作成の段取りは
1.営業担当者が広告を作成し、別の営業担当者が再チェック
2.所長がチェック
3.本社のコンプライアンス部がチェック
4.広告発注し配布

これだけチェックをやっていても、数回に1度くらいはミスはありました。
という事は、不動産広告についての知識が足りていないと言ことにほかなりません。
広告打つのも苦労が絶えません、、、(笑)

違法広告をしている不動産仲介会社は、社内でチェックしないのだろうか、、、

ウソやん。マジか。

不動産広告をするって事は、自分の会社の程度を世間に知らしめることにもなるので、入念にチェックをして自社が恥をかかないようにしないといけないし、お客様を騙したり、誤認させるような内容を記載してはいけないと思うのですが、この不動産仲介会社はどう思っているのでしょうか?

この会社のホームページ見ると、従業員もそこそこ多いし、傍から見たらそれなりに立派な会社に見えます。
だけど、この不動産広告を見る限り、チェックはしていないように思えました。
チェックしていなければその会社はいいかげんだし、チェックをして手この程度ならそれもダメだし、結局どちらにしてもダメなんでしょうね(笑)

年収410万円で、このお家を買ってもいい人って?

なるほど、納得する営業マン

3,980万円の物件を購入するために諸費用も含めて住宅ローンを利用すると総額4,300万円くらいの融資になります。
その場合で、年収410万円で買っていい人ってどんな人か想像をしてみました。↓↓↓↓↓

・親から潤沢な資金贈与をもらえる人
・預金等がかなりあり、無理のない返済ができるくらいの潤沢な頭金を投入できる人
・相続財産が間違いなく潤沢で数年以内に相続を受けられる人
・近々、潤沢な臨時収入が確定している人
・誰もが認める倹約スペシャリストな人

こんなところでしょうね(笑)

不動産仲介会社は疑ってかかる位がちょうど良い

契約が一番大切だろ!営業マン

皆さんが不動産仲介会社に相談に行って不動産仲介営業マンの話しを聞く時は、疑うくらいの心づもりでもいいのかもしれません。
(疑われてる感があると、営業マンはつらいですが、、、(笑))

こういった不動産の違反広告を配布する業者は、記載内容が間違っていれば勉強不足だと思われるし、他の業務も同レベルだと思います。
それに違反している自覚がありながら違反広告を意識的に行っているのであればもっとヤバイです。

危機管理能力がないという事になるし、お客様利益を全然考えていないということになります。

あくまで私個人の意見にすぎませんが、いずれにしても問題ありです。
お客さまは、不動産広告から本当の事を知りたいのです。
実際に買えると思って現地に行ったとしても、やっぱり融資がつかないから買えませんってなったらかわいそうだし、その労力に対して申し訳ないと私は思います。

いずれにしても
世帯年収410万円の方が住宅ローンを組んでこの物件を買えたとしても、購入後、苦労する事は目に見えていますから、買わないことを強くお勧めします。

(支払いイメージ)
毎月10万円ちょっとの住宅ローン返済(金利動向により変動するかもしれません)。
固定資産税・都市計画税の支払い。
電気代。
水道代。
ガス代。
修繕費用積立て。
それらを総合的に勘案するとどうでしょう?

私には、自信を持って「安心して買えますよ!」とか「夢がかないますよ!」とか「幸せの第一歩ですね!」と口が裂けても言えません、、、、。
これぞまさに「売れればいいんだ、お客様の生活などどうでもいいんだ!」という営業マン目線のチラシだと思います。

不動産仲介業者は売ってしまえば利益確定ですが、お客様の人生(住宅ローン返済)はそこからがスタートなのです。
気を付けてくださいね。

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