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住宅ローン利用者の実態調査

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

調査ヒアリング
目次

住宅ローン利用者の実態調査

住宅金融支援機構より、「住宅ローン利用者の実態調査」が発表されました。
こういったアンケートは参考になるので、
今後、住宅ローンを組んで住宅購入検討している方は、知っておくと良いと思います。

独立行政法人 住宅金融支援機構

https://www.jhf.go.jp/files/400352936.pdf

【調査の概要】

1 インターネット調査
2 調査対象 2019年4月~2019年9月までに住宅ローンの借入をされた方1,548件を調査対象
3 調査実施期間 2020年3月3日~3月23日
4 調査項目 利用した住宅ローンの金利タイプや住宅ローン選びに関する事項

1.  利用した金利タイプ

・前回調査と比べて、「変動型」が減少し、「固定期間選択型」が増加したが、大きな変動は見られなかった。
前年と同様「変動型」が約6割
変動型 59.0%
固定期間選択型 26.7%
全期間固定型 14.3%

2.  固定金利選択型の当初の金利固定期間

・固定期間選択型の「当初の金利固定期間」をみると、前回調査と比べて、「10年超」の割合が大きく増加した。
10年or10年以上で約8割弱
10年超 45.7%
10年 32.4%
その他
10年未満 4.8%
5年 9.7%
3年 6.8%
2年 0.7%

3.  全期間固定型の商品内訳

・「全期間固定型」では、「フラット35」の利用割合が前回調査よりも増加し、6割を超えた。
フラット35以外 33.9%
フラット35 66.1%

4.  金利タイプ(借入月別)

・2019年6月に一時「変動金利」が減少し、「固定期間選択型」、「全期間固定型」が増加したが、その後「変動金利」が増加し、約6割のシェアが続いている。
全期間固定型 16.3%
固定期間選択型 24.8%
変動型 58.9%

5.  金利タイプ(住宅の種類)

・変動型の利用割合は「中古マンション」が最も多く、「固定期間選択型」は「注文住宅の建て替え」が最も多い。
また、「全期間固定型」は「注文住宅の新築(敷地同時取得)」が最も多く、これに「新築マンション」、「中古戸建」が次いでいる。

6.  借入先別の金利タイプ

・借入先別の金利タイプをみると、「その他(モーゲージバンク等)を除き、全体的に「変動型」が多く、とりわけ「銀行」で6割を超えている。

7.  世帯年収

いずれの金利タイプも「400万円超~800万円以下」の年収範囲にある世帯が全体の約6割を占める。

8.  融資率

「変動型」と「固定期間選択型」は融資率90%超100%以下」で、「全期間固定型」は「80%超90%以下」で、それぞれ利用割合が最も高い。

9.返済負担率

いずれの金利タイプも、返済負担率「15%~20%以内」の利用割合が最も高い。次いで10%超15%以内、20%超25%以内となっている。

10.今後1年間の住宅ローン金利見直し(金利タイプ別)

今後1年間の住宅ローン金利見通しでは、全体では、前回調査と比べて「上昇」が減少し、「ほとんど変わらない」、「現状より低下すると」が増加している。
現状よりも上昇する 21.3%
ほとんど変わらない 62.5%
現状よりも低下する 7.0%
検討が付かない 9.3%

11.住宅ローンの商品特性や金利リスクへの理解度(変動型・固定期間選択型の利用者)

「変動型」、「固定期間選択型」利用者の住宅ローンの商品特性や金利リスクに関する理解度については、「よく理解していない」、「全く理解していない」とする回答が1割を超えている。

12.金利上昇に伴う返済額増加への対応(変動型・固定期間選択型の利用者)

金利情報に伴う偏差額増加への対応についてみると、前回調査と比べて、「全額完済」が増加している。
なお、固定期間選択型では、「見当がつかない、わからない」も増えている。

13.住宅ローンを利用する上で役立った情報源

住宅ローンを利用する上で役立った情報源は「住宅・販売事業者」が最も多く、次いで「インターネット」などとなっている。
フラット35では、フラット35意外と比べて、「住宅・販売事業者」のほか、「インターネット」、「FP等の専門家」、「住宅情報誌」、「モデルルーム、住宅展示場」、「勤務先」、「テレビ」などの回答割合が比較的高くなっている。

14.住宅ローンを選んだ理由(フラット35以外の利用者)

フラット35以外の利用者が住宅ローンを選んだ理由(決めて)では、「金利が低い」が最も多くなっている。金利タイプ別にみると、「全期間固定型(フラット35を除く)」で「返済額を予め確定しておきたかった」との回答が4割と高く、他の金利タイプと大きく異なる傾向がみられる。
 1位:金利が低い 
2位:団体信用生命保険の充実 
3位:営業マン等の勧め

15.フラット35を選んだ理由(フラット35利用者)

フラット35を選んだ理由は、「返済額を確定しておきたかった」が最も多く、次に「金利が低い」、「フラット35Sを利用」、「住宅事業者・販売事業者の勧め」などとなっている。 
1位:今後の金利上昇に備えてあらかじめ将来にわたる返済額を確定しておきたかった 
2位:金利が低い 
3位:フラット35S には建物の審査があるので安心

16-1.住宅ローンに対する満足度

『総合評価』では、「大いに満足」、「やや満足」の合計が5割を超えている。
項目別にみると『融資額』で「大いに満足」、「やや満足」の合計が6割程度と、最も高くなっている。

16-2.住宅ローンに対する満足度(フラット35とフラット35以外との比較)

『総合評価』では、フラット35では「大いに満足」、「やや満足」の合計が5割となり、フラット35以外では5割を上回った。
項目別にみると、フラット35以外では「金利水準」、「申し込みから融資実行までの事務手続き」が「大いに満足」、「やや満足」の割合が約5割となっている。

17.フラット35の認知状況

住宅ローン利用された方の9割以上は、フラット35の広告や情報を見聞きしたことがある。


ということでした!
ぜひ参考にしてみてください。

・フラット35S(優良住宅取得支援制度)
【参考元資料】 
「住宅金融支援機構」の住宅ローン利用者の実態調査

【雑感として】

上記には掲載されていませんが、日頃お付き合いのある銀行担当者とお話ししてますと、昨今の新型コロナウイルスによる影響もあるのか、住宅ローンのボーナス返済を利用する人はほぼいないようです。

この夏にボーナスが減ると予想している方が多い業種は、製造業、サービス業、飲食業と言われており、今後ローンを利用される方のボーナス併用払いも減る見通しです。

また、あるアンケートによるとコロナ禍でボーナス返済を後悔している割合は約30%という結果も出ています。

住宅ローン利用者の中には「借金である住宅ローンは早く返した方が良い」という考えを持ち、ボーナス返済で早めの完済を目指す方もいますが、不確実性の高い時代には返済期間はできるだけ長く設けたほうが安全です。

返済期間を長くすることで毎月の返済額を減らすと同時に、手元に現金を残すことができるからです。
手元に現金があれば、急な収入減や出費にも対応することができ、教育ローンやカードローンなど住宅ローンの金利よりも高いローンを利用する必要も減ります。

もし手元に資金が余るようであれば、必要に応じて繰上げ返済をして返済期間を短縮することも可能です。

様々な情報を踏まえつつ、資金計画を立てることをおすすめします。

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