MENU
不動産・相続・終活に困ったときの相談窓口|まずは無料相談から始めましょう!

不動産相談員の仕事

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

ご夫婦
目次

不動産相談員の仕事

私たち宅建協会の役員は、市から要請を受けて市民のみなさんから無料で相談を受けています。その際、自分の名を名乗ることは禁止されています。なぜなら、市が主催する相談受付だからです。
市は、市民に対し公平なサポートをする事が前提になります。
特定の誰かに対し肩入れをしたり、相談員が仕事を取ってしまうという行為は好ましくないからです。

(1)顧客対応と相談
不動産の購入、売却、賃貸に関する質問や悩みに対してアドバイスを行う。
クライアントのニーズをヒアリングし、最適な物件や解決策を提案する。

(2)物件情報の提供
市場動向や物件価格、立地条件などの情報を基に、顧客に適切な選択肢を提示する。
物件のメリットやデメリットを分かりやすく説明する。

(3)契約問題に関するアドバイス
不動産取引に伴う契約書類の説明や手続きのアドバイスを行う。
法的な規制や注意点を顧客に伝える。

(4)トラブル対応
不動産に関するトラブル(例: 賃貸契約の紛争、物件の欠陥など)が発生した際に、解決策を提案する。
必要に応じて専門家(弁護士や不動産鑑定士など)に相談することを促す。

(5)市場調査と知識の更新
不動産市場のトレンドや法律の変更を把握し、最新の情報を顧客に提供できるようにする。

先日の相談では驚く結果になりました

相談を受けています

先日、相談を受けたのは3組でした。全員が『仲介大手の批判』をしていました、、、。

一人目は、地方の土地売却をしたいという相談でした。
大手不動産仲介会社2社に相談をしたけれど、2社共にうちでは取り扱いができませんと断られたそうです。
大手というのは、まさに利益を追求する会社ですから、手間の割に利益がない案件はやらないわけです。(社内ルールで扱わない案件を定めているのかもしれません。)
最近、この手の案件は、大手は本当に扱いません。これでは社会の要請に応えておらず、自分たちの利益だけのためにやっているように見えます。一体、何のために存在しているのだろうか、、、?

二人目は、相続した土地の売却を大手に相談に行ったそうです。
すると、対応があまりに酷く頭にきて断ったそうです。かなり怒っていました(笑)
で、どうしようかと考えていたところ、ハウスメーカーの営業さんが、『以前、うちで勤めていた社員が、仲介会社に転職したんです。とても良い人なのでご紹介しますよ。』

そのアドバイスを聞いて、これは助かる!と喜んだところ、宅建士の資格も持っていない営業に依頼をしたようです。宅建士のという国家資格を知らないお客様は、何の心配もなく依頼し、不動産売買契約を結びました。
喜んだのも束の間、物件の引渡しが完了した後、とんでもないことが起きました。
売却益に対して納税すべき税金が、計算上600万円も多くなってしまいました。

これには呆れと合わせて怒り心頭です!!

税理士ではない私ですら、600万円を控除できる税制は知っています。
だけど、この担当者(+上司?)が税制に明るくなかったのか、そういった対応が全くできていませんでした。
税金については、お客様が確認すべきことですが、『少なくともそういう税制があって、こうするとメリットを享受できる可能性がありますよ。』くらいの説明をして『税理士にぜひ相談してください。』という説明があっても良いものです。

しかし時すでに遅く600万円の手取り減額。つまり損失、、、。
あまりにイタイです。

誰を信用して売却依頼をすれば良いのか、考えさせられる相談です。

三人目は、高齢の母親の不動産を、娘さんがサポートしながら売買契約を結んだ案件です。
依頼した仲介さんは大手。

不動産売買契約の締結後、隣地との越境覚書が見つかったので、これどうしたらいいですか?と質問すると担当者が言ったそうです。
「あぁ、この覚書は無効です。言わなければ買主にはわからないので、知らないふりをしておけば問題ありません。処分して下さい。私は知らなかったことにしておきます。」

その後、、、、。とんでもないことが起こりました(笑)
お家の中を整理すると、その覚書には続きの書類があり、無効どころか、めちゃくちゃに有効な書類でした。

前後の話しは内緒ですが、営業マンが知り得た事実を意図的に買主に説明しなかったことが大問題に発展しそうです。隣地の方がめちゃくちゃに怒っていて、買主に大きな損害が発生する可能性が大きくなりました。しかも、この事件は現在進行中、、、。
なんて無責任なことをしちゃったのかなぁ♪と松田は思いました。

こういうことって、実は結構あるんですよ。

不動産営業の『質』がほんとうに悪くなりました

営業はプレッシャーばかり

今回の3組のご相談では、全員が大手の仲介会社をぼろクソに言っているのが印象的で、営業マンの『質』が劇的に落ちたなぁと感じずにはいられません。

最近の営業マンは、時代なのか、相手の立場に立っても物事を考えることができない人があまりに多いと感じます。
私が思に、幼少期からの『家庭や学校の教育の問題』が大きいと思っています。

今だけ、金だけ、自分だけ。何でもかんでも自己責任。

そんなことを小さいうちから教育してきたんだろうなと思うわけです。
さらに、働き方改革によって、数年前のように仕事量ができないので質が落ちるのは必然です。
私は思うんです。
本気で仕事を頑張りたい!と思っている人たちも法律によって仕事量を制限され、能力が向上しないという本末転倒な結果になっていて、本来、量をこなせば能力がどんどん高くなるはずなのに、磨かせないという法律にして、磨く(=ルールを破る)と犯罪者扱いになるわけですから、まさに業界の損失(又は国益の損失)でしかなく、しいてはお客様利益も激落ちしていると思います。

宅建業は、みなさんの大きな財産をサポートする仕事なので、『質』が落ちて、経験値も少ないとかになると、本当に致命的だなぁと感じます。
こういった部分はAIだけで変われるものではありません。

不動産相談員に限りませんが、
高い人間力、高い倫理、高い道徳といった『相手を大切にする』という気持ちが法律よりも前に、最も必要なんだとつくづく思います。

ご夫婦

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

ワンクリックおねがいします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次