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「盛土」と「切土」の注意点【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約21年 松田の本音ブログ

造成宅地
目次

傾斜地の宅地造成

日本の国土は、山間部が多いため、傾斜地を造成した宅地も数多く存在しています。
そこで知っておきたいのは、盛土(もりど)と切土(きりど)です。

府中市内やその近郊では傾斜地はあまり多くありませんが、畑や田んぼを埋めて作られる分譲地などは該当します。
盛土は元の地盤面に土砂を盛り上げたものであり、転圧(締め固め)や地盤改良工事が不十分な場合には軟弱地盤になり、強度に不安が残る場合があります。
それに対して切土は元の地盤が残るので、比較的安定しているといえます。

下の図の「宅地」は一つの宅地の中に盛土部分と切土部分が混在しています。
地盤の強度が異なることによって不同沈下の原因となることがあります。

切土盛土

新しく盛土された地盤は3年から5年程度で沈下や圧縮が落ち着くとされていますが、盛土の内部にコンクリート片や廃棄物、大きな石あるいは木の根などの混入があり、木の腐食が進んだりすることによって空洞ができたり、10年近く経たないと安定しないこともあるようです。
さらに、擁壁から1メートルくらいの範囲は地盤の転圧不足になりがちで、部分的な地盤強度不足が生じることもあります。

とくに造成から間もない時期に分譲される宅地では、十分に注意しておきましょう。
また、盛土は傾斜地だけでなく、水田や湿地などの埋立地や谷埋め盛土地などもあります。
とくに大規模な谷埋め盛土地は、大地震などにより数十戸単位で崩れて流れることがあるため十分な注意が必要です。

年数を経た傾斜地の盛土でも、大地震によって崩れることがあります。
国土交通省の「大規模盛土造成地マップの公表状況について」というページには、調査資料などをweb上で公表している自治体へのリンクが掲載されています。
特に山間部、傾斜地の地域なら事前に確認しましょう。

盛土や切土によって地盤面に高低差が生じた造成地、あるいは過去の埋め立てなどが考えられる造成地の住宅や土地購入を検討する際には、注意しておきましょう。

現場によっては造成工事に関する図面等がありますので、場合によっては業者に資料の提示や説明を求めてみてください。
ただし、工事年代が古い場合などは不動産仲介業者による調査で関係資料を入手できないこともあります。
地盤強度が気になる土地の場合には、地盤補強工事費用を見込んでおくことも考慮しておきましょう。

■この記事を書いた人■

松田博行 (東京都府中市在住)
株式会社わいわいアットホーム 代表取締役
東京都府中市を拠点とする「住まいと資産の総合実務家」。
著書『不動産・相続・終活のホントのところ』(令和8年1月11日出版)。

≪保有資格等≫
●公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士/エバリュエーション専門士)
●宅地建物取引士 ●宅建マイスター ●損害保険募集人 ●シニアライフカウンセラー上級

≪活動エリア≫
東京都府中市を中心に多摩地区全域、東京23区

≪得意分野≫
相続不動産の売却・活用、空き家対策、測量・解体・建築までのワンストップ対応。『不動産売買・相続・終活の相談窓口』として人生まるっとサポート

≪こんな人≫
4人家族のパパで府中市内に在住。
サラリーマン時代、会社が不動産を爆買いして倒産。
『不動産知識とお金』が人生を左右させることを痛感。
自分自身が不動産を学び、教える側になれば、自分の存在意義になると確信。
常に正直がモットーであり、不動産業界の不正に屈しません。

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