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ぼろ物件のこと【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

不動産賃貸仲介をやっていたとき「ぼろブツ」と呼ばれる物件がありました。
そうです。文字通り「ぼろい物件」=古い物件です。
同じ店舗の営業さんはそういった物件をひどく敬遠していました。

「あんな物件、案内したって決まらないよ。」「(比較させる)あて物だよな。」
こんな意見ばかりでした。
私はそういった意見に同調できませんでした。
たしかにボロいかもしれないけど、いいところもあると思っていました。

では、大家さんから見たこの「ぼろブツ」はどのように映っているのでしょうか。
きっと「かわいい稼ぎ頭」「かわいい我が子」くらいに思っているんじゃないかと思います。
立場、見方が違えばこうも変わってきます。

実際、私はお客様をご案内して、そういった物件を数多く客付けしてきました。
そういう時、決まって言われるのが「松田くん、すげぇ~なぁ~。」です。

私は、そう言われればうれしかったですが「すごい」と思ったことが一度もありません。
大家さんの大切な物件ですから、大家さんに喜んでいただけるようにとしっかり営業をしてきましたし、何と言っても、お部屋探しのお客様にも満足してほしいと思っていました。

「なんでそんなに決まるの?何かやり方があるの?」って他の営業マンから聞かれても、私はいまいち答えられませんでした。

なぜかというと、ただ、一生懸命やっていただけなんですから。
正直、理屈ではなく想いなのだと思います。

(昔はきっとこんな素敵な物件でした↑)
俗に言われている「ぼろブツ」は決してダメな物件ではありません。
お客様によって最高の物件になるものだと私は思っています。
お客様の立場によっても、見方・受け止め方・感じ方が違うからです。

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