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おうち購入で、学区問題に悩む

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

悩むご夫婦
目次

学区問題と家族の居場所を確保すること

お子さんの学区問題は、お家購入を検討する人の多くが悩むことです。
言ってみると人生における一つの登竜門でもあります。

私自身も同じようなことで悩んだというか、どうしようかなと考えたことがあります。
私の場合、すでに自宅を所有しているので、将来住む場所が無くなると言ったことはありません。
住宅を所有すれば、将来住む場所が無くなるという「人としての最大のリスク」はもうないのです。

不動産を所有するということは、自分や自分の家族の居場所を確保する。
そういう意味も強いのではないかと、ふと思うことがあります。

府中市内では、学区変更は原則できません

悩むご夫婦

お家を探しているお客様の中に「友人が学区の越境はできると言っていました。」と発言される方がいらっしゃいます。

府中市でも、一昔前はご家族によっていろんな事情があることを考慮し、多少の越境は認めてくれていた時代があったようです。しかし現在では、原則は、学区越境は禁止です。
例えば、自分が今住んでいる賃貸物件の前に大通りがあって、その道路で学区が区分されている場合、大通りの反対側に引っ越しただけであっても学区は変わってしまいます。距離にしてわずか30m程度でしょう。

【相談理由によって越境が認められるケースもあります】
例えば。
・お兄ちゃんが小学6年生で、卒業まで旧学区の学校に行きたいといったケース。
・親御様が共働きで、小学校のお子さんが家で孤立してしまうので、その間、祖父祖母等身内の方が近所にいて世話をしてくれるからというケース。
このように、お子さんの成長や心情的に、プラスに働く要素が認められる場合には、越境が認められることがありますが、不本意ながら単なるわがままと捉えられてしまうような場合には、越境が認められません。
なぜなら、それをやってしまうと、市民数万人に対し収拾がつかなくなるからです。
う~ん。悩みますね。
詳しくは、府中市教育委員会に電話をして確認してみましょう。

お子さんの学区に悩む親

親にとってお子さんの笑顔、心の成長は大切です。
住宅購入をする場合には予算がありますから、学区と予算の両立は悩ましい問題でもあります。

引越し(自宅を購入)することを決断したとき、もしもお子さんに大反対されたとします。
子どもからすれば、友達と別れるのがいやだとか、いろんな理由があるでしょう。
そんなとき「家族が幸せになるために引越しをするんだよ。」と、親から子に優しく説明できるでしょうか。
親自身が目先のことにとらわれず、大きな視野を持つことがとても大切な場面になります。

自分の人生、それは年齢と向き合うことでもあります

ご夫婦にアドバイスする営業マン

自分の人生で、不動産を所有する決断をしたなら、ある一定の年齢までに購入を決断しなくてはなりません。

理由は簡単で、不動産購入はお金の話しでもあるからです。
住宅ローンを利用するとき、金融機関が審査するのは、勤務先の規模や安定性、年収、勤続年数、年齢、家族構成などです。特に、年齢についてはシビアです。

例えば、35歳の方であれば、物件価格+諸経費も余裕で貸してくれます。
しかし、40歳を超え中堅の年齢になってくると、金融機関の審査はコロッと変わります。
諸経費分は少なくとも頭金として用意してくださいとなることが多くなってきます。

お客様の属性によっては諸経費と物件価格の3割程度を用意してくださいと言われることもあります。

例えば、4000万円の物件であれば、自分で用意する現金は1500万円程度ということになるので、普通に考えると購入のハードルはかなり高くなります。
金融機関からリスクが高いと判定されたお客様には、リスクが低いと判定されたお客様と同じような条件を付すことが出来ないので、このようになることは致し方がない、、、ということは理解する必要があります。

そうなると、最後の切り札としてフラット35(長期固定金利型)を利用するということになります。
変動金利型と比較するとやや高い金利水準になりますが、金利が固定されているので返済額がずっと固定しているので安心できる利点があります。

居住面積水準。お子さんと一緒の時間は比較的短い

お子さんと一緒に過ごす時間は思ったよりも短く、成人するとすぐに家を出てしまう子もいます。
その反面、30歳になっても40歳になってもずっと一緒に暮らす子もいますが、おおむね、30歳前後でお家を出ていく人はかなりの割合になると思います。

その間、ご家族がストレスなく幸せに暮らすためには、ある程度の延べ床面積がないと、より快適な生活は難しくなります。総務省が公表している住生活基本計画における居住面積水準というものがあり、これによると、一般的な4人家族ですと、府中市あたりなら95㎡が理想のようです。
5人家族なら115㎡程度です。
どんなに立派なお家を買っても、5人家族になると狭いという水準のようですが、理想と現実の乖離はやはりあります。

また、最低居住面積水準というのもあって、4人家族なら50㎡、5人家族なら60㎡となっているようです。

【総務省 参考資料】
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000012t0i-att/2r98520000012t75.pdf

親の決断

悩ましいポートフォリオ

親になれば、誰だって自分たちとお子さんの将来の為を考えて、相当悩むと思います。
自分の場合、家を購入することは家族に生活の基盤を提供することでもありましたし、自分自身が家に帰った時、ゆったりとできて精神的に落ち着く場所を確保する意味もありました。

しかし、最大の理由は「そろそろ家を買いなさい!」と義母から煽られたことです、、、(笑)

私個人の独断と偏見で言えば、生活の根幹となる家が快適であることは、とても大切なことだと思います。
勉強するスペース、寛ぐスペース、家族が団らんできるスペース等、家族が精神的に休まる場所を提供するというのは大切なことですし、それって贅沢なことです。

私は、めっちゃくちゃ狭いお家で育ちましたが、高校卒業後、社会人になり、1年もたたないうちに家を出ました。
だって、家があまりにも狭すぎて、住み続けることができなかったからです(笑)
最低居住面積水準は確実にありませんでした。

私の知り合いで、ダイナミックなエピソードがあります。
旦那さんが物件を一人で見に行って、家族の意見は一切聞かず、不動産を購入した方がいます(笑)
これは凄い決断なのですが、旦那さんの目利きが良い事もあり、家族はそれに従って、全然文句も言わなかったそうです。もちろんお子さんの学区は変わりました。
学区が変わる時お子さんは泣いたそうですが、それでも文句は言わなかったそうです。
そして、、、、。
お子さんの意識がだんだんと変わっていったそうです。
時間が経てば、友達が2倍に増えたことを喜んでいたそうです。

私自身も保育園はかなり遠いところに行ってましたが、その分友達は多かったし、これが普通だという感覚で育っていたので、何ら疑問すら感じませんでした(笑)

学区問題とおうち購入、、、どうすればいい?

住宅購入は、長い期間でとらえて、お子さんの育成と家族のためになる決断をする必要があります。

親が決断し、その決断にお子さんが従うこと自体は自然なことです。
ただし、どうやってお子さんに理解してもらうかというところで知恵を絞る必要はあると思います。
お子さんは、いずれ巣立っていくので、その間どれだけ長く楽しむことができるか?
これも親の決断次第ということになります。
将来のことなど誰にもわからないのですから、賃貸だろうと所有(購入)だろうと、必要な住居費は等しくかかるのだと考えて、お金の面も考慮しつつも、一定の広さを確保することがベターになると思います。

仮に、将来お子さんが巣立ってしまい、ご夫婦二人になったら、大きいお家は売却して生活資金に充てるとか、売却資金を使って、少し小さめのマンションに買い替えて引越しても良いのです。
もちろん、そのまま継続して住み続けることが出来れば一番いいに決まっています。
考えかたは柔軟にして、その時の時流にうまく適合する事が、人生をより良くする方法でもあります。

資産形成という考え方があるので、、、。

答えは一つではないし、人それぞれ、立ち位置によって物の見方が変わりますから、人それぞれに答えがあります。
不動産は資産形成であり現金を不動産に変換したものですから、住みながら貯金ができるという利点があります。

物事は、1方向からだけ考えるのではなく、2方向3方向から見て、人生という長い期間を全体的に俯瞰して見て、冷静に判断することが大切です。

楽しいこともあれば、苦渋の決断をしなくてはいけないのが人生ですが、楽しいことをするために苦渋の決断をするときは、苦渋の決断をすれば、楽しいことが待っているのです。
(少なくとも私自身は、そうやってきたつもりです(笑))

やっぱりあの時、決断して良かったねと言えるように総合的に考え、苦しいことも楽しみながら悩んでほしいと思っています。

何かの気づきになれば幸いです。

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