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住宅ローンを組む前に知っておきたい「信用スコア」の重要性と調べ方

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

クレジットカード

住宅ローンを組む際、多くの人は金利や借入額、返済期間に注目します。
しかし、その前に自分の「信用力」が審査に大きな影響を与えることをご存知でしょうか?
金融機関は申込者の支払い能力を判断するために「信用情報」を詳細にチェックします。
そして2024年11月28日から、信用情報をわかりやすく「スコア」として確認できるサービスがスタートしました。
この新しいサービスを活用すれば、住宅ローンを申し込む前に自分の信用状況を把握し、準備を整えることが可能です。
今回は、この「信用スコア」の仕組みや調べ方、そして住宅ローンにどう関わるのかを詳しく解説します。

目次

信用スコアとは? 住宅ローン審査の裏側を知る

なんだと!?

クレジットカードや住宅ローンの申し込み時、金融機関は申込者の信用情報を必ず確認します。
この情報は、信用情報機関と呼ばれる専門機関に蓄積されており、年齢、勤務先などの基本情報に加え、過去の支払い実績や借入状況が含まれます。

具体的には、次のような項目がチェックされます。

・保有するカードやローンの契約数
・利用限度額と現在の残債額
・毎月の支払い状況(遅延の有無など)
・過去6カ月間の新規申込件数

これらのデータをもとに、金融機関は「この人はきちんと返済できるか」を判断します。
そして新たに始まったサービスでは、この膨大な信用情報を200〜800の数値で表した「信用スコア」を個人でも確認できるようになりました。
このサービスを提供するのは、クレジットカード会社や貸金業者が加盟する信用情報機関「シー・アイ・シー(CIC)」です。CICは837社が加盟し、約8.3億件もの信用情報を管理しており、国内の消費者約9466万人分のデータが登録されています。住宅ローンを検討するなら、自分の信用情報が金融機関にどう映るのか、一度確認しておく価値はあるでしょう。

CICの「クレジット・ガイダンス」で何がわかる?

なるほど!の営業マン

CICが新たに始めた「クレジット・ガイダンス」は、従来の信用情報開示に加え、スコア形式で自分の信用力を把握できるサービスです。スコアは200〜800の範囲で表示され、数値が高いほど信用力が高いと評価されます。
算出に使われるのは以下のような客観的なデータのみで、年齢や性別、勤務先などの個人属性は一切影響しません。

・支払い状況: 過去に遅延や未払いがないか
・残高: 住宅ローンやクレジットカードの未払い額
・契約数: 保有するローンやカードの数
・契約期間: どのくらいの期間契約が続いているか
・申込件数: 短期間での申し込み回数

たとえば、毎月の支払いをきちんと済ませ、借入件数が少ない人はスコアが高くなりやすい一方、短期間に複数のクレジットカードを申し込んだり、支払い遅延があるとスコアが下がる可能性があります。
手続きは簡単で、CICの公式ウェブサイトから「信用情報の開示」を申し込む際に「クレジット・ガイダンスを希望する」にチェックを入れるだけ。

開示方法は2つあります。

インターネット開示: 毎日午前8時〜午後9時45分に手続き可能。
手数料は500円(クレジットカードまたは携帯キャリア決済)で、即時確認できます。

郵送開示: 手数料1500円で、申し込みから約10日後に報告書が届きます。

住宅ローンを組む前に自分のスコアを知ることで、審査に通る可能性を事前に見極めたり、スコア改善のための対策を立てたりできます。

海外の事例に学ぶ:信用スコアの広がりと影響力

笑顔で提案する営業マン

信用スコアは日本で始まったばかりですが、海外ではすでに日常生活に深く根付いています。
特にアメリカでは「FICOスコア」が有名で、クレジットカードやローンの審査だけでなく、賃貸契約や就職活動、銀行口座の開設時にも利用されるほどです。FICOスコアは300〜850の範囲で表され、スコアが低いと生活に不便が生じるケースもあるほど、社会的な信頼の指標となっています。
一方、日本のCICのクレジット・ガイダンスは現時点でクレジット・ガイダンスは消費者開示だけを行っており、金融機関への提供は行っておりません。

金融機関も含めて、加盟企業への提供は2025年4月1日に開始予定です。
クレジット・ガイダンスの提供スケジュールは、以下の当社ウェブサイトをご確認いただくと詳しい内容がご確認いただけます。
C・I・Cクレジット・ガイダンス

消費者への先行開示は、この新しい仕組みを理解し、受け入れてもらうための準備期間とされています。また、個人情報保護の観点から、スコアの企業への開示を停止する選択も可能で、手数料無料で手続きできます。
停止中も自分のスコア確認はできるため、プライバシーを守りつつ状況を把握することが可能です。
海外の事例を見ると、信用スコアが今後日本でもさらに広がる可能性は十分にあります。
住宅ローンを検討するなら、このタイミングで自分のスコアを把握し、将来に備えるのも賢い選択です。

日本国内の信用情報機関を総チェック

アドバイスします

CIC以外にも、日本には主要な信用情報機関が2つ存在します
それぞれの特徴を理解しておくと、自分の信用情報がどこで管理されているのかがわかり、住宅ローン審査への影響を見極めやすくなります。

日本信用情報機構(JICC)貸金業者を中心に加盟。CICと重複する企業も多く、ネット開示の手数料は1000円。

全国銀行個人信用情報センター(全銀協)銀行や信用金庫、農協などが加盟。こちらもネット開示は1000円。

これら3機関は一部の情報を共有しており、たとえばCICに支払い遅延の記録が登録されれば、JICCや全銀協の加盟企業にも伝わる可能性があります。極端な例では、スマートフォンの分割払いを滞納した記録がCICに残り、それが銀行の住宅ローン審査に影響するケースも考えられます。
住宅ローンは高額な借入であるため、審査は特に厳格です。
過去の小さなミスが足かせにならないよう、事前に各機関で自分の信用情報を確認しておくことをおすすめします。

信用スコアを上げるための実践的アドバイス

アドバイスする営業マン

もしスコアが思ったより低かった場合、住宅ローンを申し込む前に改善するチャンスがあります。

以下に具体的な方法を挙げます。

・支払い遅延を避ける: クレジットカードやローンの支払いを必ず期日内に済ませる。 自動引き落としを設定すると安心です。
・不要な契約を解約: 使っていないクレジットカードを整理し、契約数を減らす。
・短期間での申し込みを控える: 半年以内に複数のカードやローンを申し込むと、スコアが下がるリスクがあります。
・利用額を抑える: クレジットカードの利用限度額の30〜50%以内に収めるのが理想的とされています。

これらの習慣を続けることで、スコアが徐々に向上し、住宅ローン審査で有利な立場を築ける可能性があります。

まとめ:住宅ローン成功のカギは「自己理解」から

鍵

住宅ローンを組むことは、人生の中でも大きな決断の一つです。
その第一歩として、自分の「信用スコア」を知ることは、審査の不安を減らし、計画を立てやすくする強力なツールになります。CICのクレジット・ガイダンスを活用すれば、手軽に自分の信用力を数値で把握でき、必要に応じて改善策を講じることも可能です。
また、信用情報は一度確認するだけでなく、定期的にチェックする習慣を持つと良いかもしれません。

たとえば、結婚や転職などライフステージが変わるタイミングでスコアを見直せば、将来の大きな買い物にも備えられます。

住宅購入を夢見るなら、今すぐ自分の信用情報を調べて、理想の住まいへの第一歩を踏み出してみませんか?

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