競売まで14日。家を失う前に、間に合った話し
――「まだ何とかなる」が、最も危険です。
住宅ローンの支払いが厳しくなっても、多くの方はすぐに相談に来ることは少ないかもしれません。
「今月さえ乗り切れば」「競売はもっと先の話だろう」
そうやって、現実から目をそらし続けた結果、気づいた時には選択肢がほとんど残っていない状況に追い込まれるのです、、、。
今回のご相談は、まさにその典型になった事例でした。
相談時の状況|すでに時間は残っていなかった
相談に来られた時点で、状況はかなり深刻でした。
- 住宅ローンは複数回の滞納
- 期限の利益喪失後、金融機関からの督促が届いていました。
- 競売手続きが進行する直前
- さらに社会保険料の滞納も重なっていた
- 精神的にも限界で、冷静な判断ができない状態
ご本人は「もう限界です、、、」と話されていて、詳細を確認すると、競売まで残された時間はわずか14日。
この時点で、すでに「できること」と「できないこと」は明確に分かれていました。
相談が遅れた本当の理由|判断を鈍らせる“思い込み”
なぜ、ここまで相談が遅れたのかといえば、理由は特段、珍しいものではありませんでした。
- 子どもたちに知られたくなかった
- 専門家に相談すると、売却を強要されそうで不安だった
- 「自己破産」という言葉に強い抵抗があった
- ネットの情報を見て「リースバックなら何とかなる」と思い込んでいた
特に危険だったのが、リースバックへの過度な期待でした。
「家に住み続けられる」「今すぐ問題が解決する」
そうした甘い言葉だけが先行し、その後に待っているリスクが見えていなかったのです。
危険な選択肢だったリースバック
結論から言うと、リースバックを選んでいたら、状況はもっと悪化していました。
- 家賃は相場より高額
- 住宅ローン問題は解決したとしても
- 社会保険料の滞納は残り
- 数年後には賃料を支払うことができなくなり、住めなくなる可能性が高い
リースバックを検討した先には、「一時は住み続けられる」という安心感と引き換えに、取り返しのつかない状態になることが確定していましたが、ご本人はそれに気が付きません。
私ははっきりお伝えしました。
「これは解決になりませんし、時間稼ぎにもなりません。悪化するだけです、、、。」
現実的な解決策|任意売却+破産という選択
残された時間と条件を冷静に整理した結果、取るべき道は明確でした。
- 競売を止める
- 任意売却で市場価格に近い形で売却する
- 住宅ローン残債を整理する
- 社会保険料を優先的に解決する
- 家族の生活を守る
ここで重要なのは、「破産=すべてを失うこと」ではない、という点です。
むしろこのケースでは、破産申請手続きを正しく使うことで、生活を立て直す道が開けました。
ギリギリ14日で競売を止めた現場判断
時間がない中で、最優先に動いたのは競売の停止でした。
同時に、任意売却として成立させるための価格戦略を即座に組み立てました。
- 相場と残債のバランスを冷静に分析
- 現実的に成立する価格帯を設定
- 無理な高値売りは狙わない
結果として、7,980万円での売却が成立。
競売は回避され、ローン問題と社会保険料の整理にも道筋がつきました。
これは「運が良かった」わけではありません。
時間がなくても、正しい判断を積み重ねれば、現実的な解決は可能なのです。
結果|守れたもの、失わずに済んだもの
最終的に得られた結果は、次の通りです。
- 競売は回避
- 住宅ローン問題は整理
- 社会保険料の滞納も解消
- 家族は生活基盤を維持したまま再スタート
「もっと早く相談していれば…」 それが、ご本人の率直な言葉でした。
同じ状況の方へ伝えたいこと
「まだ大丈夫」
この言葉ほど、危険なものはありません。
住宅ローンの問題は、時間が選択肢を奪います。
早ければ、取れる道はいくつもあります。
遅れれば、残るのは“苦しい選択”だけです。
相談したからといって、必ず売却になるわけではありません。
ましてや、誰かに責められることもありません。
本当に手遅れになる前に、一度、状況を整理するだけでも構いません。
関連事例
住宅ローンの支払いが厳しくなっても、
「まだ相談するほどではない」と感じている方は少なくありません。
ただ、実際には相談の早さで選択肢は大きく変わります。
売却を前提としないご相談も可能です。
状況整理だけでも構いませんので、手遅れになる前に一度ご相談ください。
他にも「相談が遅れた」「間に合った」など、状況別の事例があります。
