ハイテク検査機器を使ったインスペクション【府中市の不動産屋さん】
目次
人手を機械に置き換える住宅インスペクション
住宅の改修や維持管理には様々な調査(インスペクション)が必要となります。
今まではその多くを『人力(じんりき)』で行うのが主流でした。
しかし、最近では効率化を高めるため自動化にすることで、人力からの脱却を目指すとともに、調査(インスペクション)の生産性向上と高精度な調査結果を求める時代になりつつあります。
各調査会社の考え方や予算にもよりますが、機械化が進んでいく方向にあるのは間違いありません。
これからの調査(インスペクション)は『人手を機械に置き換える』といった考えをもとに、住宅の維持管理でも、このような考えが広がると言われています。
以前、木耐協(日本木造住宅耐震補強事業者協同組合)の研修でも、さまざまなハイテク検査機器を用いて、調査(インスペクション)の精度向上と省力化を目指していると聞きました。
検査方法は、どんどん変わりつつあります。
床下点検ロボット
ハイテク検査機器を使ったインスペクション。
そのような機器のなかで、大和ハウス工業が開発した狭小空間(床下)点検ロボット『moogle』 というものは、PCモニターを見ながらコントローラーで操作し、搭載したCCDカメラで床下の様子を点検していくロボットです。
このような機器を活用する事で、人が入っていけない床下の狭い空間を調査する事ができ、かなりの精度向上につながると言われています。
また、床下の映像を住人の方と一緒に見る事ができ、調査(インスペクション)の現状を共有し易いといった効果が期待できます。
また、多くの場合、最終の調査(インスペクション)は人が直接入って、確認するのですが、事前にロボットを使う事で『床下の全体像が事前につかめている為、ポイントが絞られた調査(インスペクション)が実施できる』と言われます。
赤外線カメラ
ハイテク検査機器を使ったインスペクション。
気密測定の際に使う赤外線カメラも、調査(インスペクション)にはこれから必要になってくるかもしれません。
気密測定の結果が目標に達しない場合は、『気密の穴』といわれる場所が特定できます。
中古住宅等の「既に建っている住宅の調査」には、このようなハイテク機器を活用する事で、住宅の気密性を調査(インスペクション)すると共に、赤外線カメラの温度差で断熱の状況を確認出来るようになります。
またドローンを活用する調査(インスペクション)が少しずつ注目されるようになってきました。
ドローン
ハイテク検査機器を使ったインスペクション。
操作のネックを課題に挙げる方も多いようですが、最近はアプリを活用してドローンを操作するものもあり、誰でも簡単に操作や写真撮影ができるようです。
最新のドローンには赤外線カメラを搭載したドローンも登場し、画像を通じて雨漏り診断などにも活用できるようです。
なんといってもドローンでの調査(インスペクション)は外装の点検にはしごや足場が不要なので、予算を抑えた短時間での調査(インスペクション)が可能となります。
画像もリアルタイムで映るため、住人の方(や施主様)との共有もしやすいようです。
ダクト清掃用ロボット
ハイテク検査機器を使ったインスペクション。
住宅における24時間換気のダクトも、調査(インスペクション)や清掃が困難な箇所で、維持管理に人手や時間が掛かりがちな部位でした。ダクト部分は直径50mmの細い管が主流で曲がりが多く、一般的な清掃道具が入りにくい箇所も多かったのが実情です。
そのような調査を簡便にした、日本ウイントンの開発した『24時間換気ダクト清掃用ロボット』があります。
ミミズを模したせんどう運動という移動方法で、細く曲がりくねったダクト内を移動し、周囲についたブラシでホコリを落としてくれる優れものです。
掃除後は、埃等を集塵機で吸い取るようですが、そのようなハイテク検査機器も世のなかに出始めています。
今後の中古住宅購入の調査(インスペクション)に、ハイテク検査機器が欠かせないものとなりそうですね。
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(以下、読者よりコメントいただきましたので追記いたします。コメントありがとうございます!)
PRになってしまいますが、大事なことなので、失礼します。
ドローンの技術側と、建築でも外壁等診断の専門家の知識が融合しないと簡単には検査が進まないので、そこを埋めないといけない訳ですが、建築側からは、こういう組織もあります。
役員には、防水、耐久性、外壁仕上の専門家もいます。
一般社団法人 日本建築ドローン協会
https://jada2017.org/
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