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『地面師たち』(Netflix)を見たよ【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

だます、さぎ、うそ
目次

詐欺師・各担当の周到な準備

最近、いろんなところで話題になっている『地面師たち』。
積水ハウスの地面師詐欺事件(2017年6月1日に、土地購入代金として55億5千万円を騙し取られた)がモチーフになっているそうで、そこに視聴者を釘付けにするさまざまな要素をふんだんに入れたドラマです。

私自身、不動産売買仲介をやっていますので、このやり取りの肝になるところは、すごく良くわかります。
実務では、売主が不在の取引は危ないものであり、買主心理を突いた詐欺行為はするほうも命がけです。

免許証、印鑑証明書、住民票、健康保険証、実印などなど、様々なものが偽造できる技術もさることながら、役者たちの演技力も半端ないと思いました。

買主は、どうしてもその土地を手に入れたいので、売主様(窓口担当)のご機嫌を損ねないよう必死です。
そんな買主心理を利用して詐欺を働く巧妙さ。
こういった心理を良い事に使えばよいのにと思いますが、詐欺師というのはうまく相手を騙すものです。

死人がゴロゴロ出るようなヤマ

ゾンビ

もっと大きなヤマを狙いませんか? 
そうですね……死人がゴロゴロ出るようなヤマです。

黒幕がこのセリフを言ったとき、どんよりとした空気の重さを感じました。
(私はこんな人とは絶対に関わりたくないと心底感じます。)

死人がゴロゴロ出るって、どんな状況だよと思いますが、ドラマの中でいろんな立場の人たちが壮絶に死んでいくわけです。
死に方もまたすごくて、思わず目を覆ってしまう情景です。
こんなことが現実に起こったら、ほんとおどろおどろしいです。
いろんなところに甘い儲け話はあるようですが、私は変わらずこれからも、
一つ一つコツコツと真面目に謙虚に業務をしていきたいと思いました。

トップとそれに準じる人以外、タヒぬ

やばいでしょ、、、。

証拠隠滅のため、偽の売主を演じさせられた人は、詐欺が完了した後に、このドラマの中では必ず殺されるのですが、またまたそのタヒにかたが、あまりにリアルでゾッとします。
本当の地面師は『殺し』はしないとか聞いたことがありますが、最近のドラマはリアリティが半端ないので、見ている私は背筋がゾゾッとします。
私自身は詐欺に関わったこともないし、出会ったこともありませんが、地面師たちを見たら、対岸の火事とは思えなくなりました。

地面師詐欺はどんな物件で発生するのか

めっちゃ絶望中

地面師詐欺ができる不動産は一般公開物件ではなく、未公開物件でしょう。
未公開物件には注意が必要だと考えられます。
というのも、公開物件はコソコソと取引ができないからです。
一般公開物件は、売主が明確になっているものばかりなので、詐欺師が入る余地は普通ないと思います。(たぶん、、、。)

私にもすごいことがありました(参考事例かも)

恐怖。こわー!!

つい先日、ある方のご紹介で、不動産の売主様(Aさんとします。)をご紹介いただきました。
で、仲介が成立すると当社はAさんから仲介手数料を頂けるはずなのですが、Aさんは『仲介手数料は払わないけど、個人である私に紹介料を直接払ってくれる。』というのです。

ちなみにその物件価格は数十億円です。

不思議なこと言うなぁと思ったのと同時に、個人での所得になると確定申告を別途しないといけません。
そんなことは煩わしいので、通常通り、仲介手数料として当社に支払ってほしいと説明すると、Aさんは私にこう言うのです。

「あなたに支払う紹介料から、あなたが納税する税金(30%くらい?)を差し引いた残り(70%くらい?)を口座に振り込むから、それでよろしく。そうそう、確定申告はしないでよ。そうしてくれないとうちの方でいろいろと困るんだよ。仲介するならそれが条件だよ。」

私は思いました。
私が確定申告をしないってことは、私が脱税行為になるんじゃないのかな、、、?
そう思ったので、Aさんにちょっとつっこんで聞いてみると、「了解してくれないなら、仲介してくれなくていいよ。芋づる式に他の人に迷惑かかったら困るんだよ。」

その言葉を聞いて、おかしいと思いながらも、税法上そういう正しいやり方があるのかもしれないので、知りあいの税理士さんに、ざっくりとした内容で質問すると、「それ、松田さんの人生、ぶっ壊しちゃいますよ。取り返しがつかなくなるからやめたほうがいいですよ。もちろん松田さんの判断ですけどね。」と言われました(笑)

やっぱりなぁ~と思ったので、仲介活動はしないことにしました。
これ、地面師じゃなくて、私を脱税者にするスキームだったというのが結論です。
そう思った時、『地面師たち』の無残にも殺されていく協力者が脳裏に映り、こわ~っと思いました。
私が悪くなくとも、私が原因で芋づる式に逮捕者が出たら私が逆恨みされる、ということなのかもしれないので、下手にAさんに関わって、私の人生を壊されたら、たまったもんじゃないと思いました。
私はルール違反に加担しません。ほう助もしません。関わりたくありません。

アディオス!

アディオスとは『さようなら』を意味する表現である。(出典:実用日本語表現辞典より)
もう簡単には会うことのできない長期の別れの際に使われるので、「またね」や「じゃあね」といった気軽な挨拶に使われることはない、、、。

だます、さぎ、うそ

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