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私の売却物件、レインズに登録してくれていないの?【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

最近、当社に不動産売却を依頼していただいている売主様にこんなことを言われることがあります。
「私の物件、レインズに登録していないの?」です。
それに関連して思ったことをつらつらっと書いてみます(笑)

※「レインズ」とは国土交通省がシステムを作った不動産業者間の物件ネットワークシステムのことです。

「私の物件、レインズに登録していないの?」と言われたとき、私は「?」と思ったのです。
どうして登録していないと思ったのか伺ってみると「ある人に聞いたら、レインズに登録されていませんよ。」と言われたそうです。
当社は、その様な不正行為自体ありないんですけどね(笑)
それで話しを伺っていると「●●サイトで私のお家を検索しても表示されない。」と言われました。

で、やはり私は「?」になりました。
そのサイトはなんというサイトか聞くと「レインズタワー」というサイトと「不動産ジャパン」というサイトでした。
私達業者が見ている“レインズ”とは“レインズIP型”というもので、上記2つのサイトとは別物です。

―――――――

さて、お得意の脱線をしたいと思います。
(レインズの一般公開とそれに関連して私が思うことです。)

レインズとは不動産仲介業者が協同仲介を行う上で利用するデータベースで、不動産仲介業者なら全ての業者が閲覧することができます。

このデータベースを一般公開したほうが良いという動きが一部であるようですが、それをやると仲介という相互協力の環境は無くなり物元業者(売主様から委任を受けた不動産仲介業者)の独断状態になります。
すると、不動産仲介業界で大問題になっている「売却情報の情報の囲いこみ」が簡単にできるようになります。
物元になっている不動産仲介業者すればこれほどうれしいことはありません。
ですが売主様にメリットはあるのかと言うと、まったくありません。

不動産の売却委任が取れればこの業界を制することもある意味では可能です。
もし囲い込みが合法化されれば、客付をメインにしている不動産仲介会社はまもなく倒産し失業者がすごく増えることになります。
失業者がすごく増えるから、失業保険給付(税金)の支出もすごく多くなり、所得税の税収も減ります。

そうするとどっかで税収も増やさないとイケナイので、そのツケはきっと国民全体に来ます。つまり国民の税金負担が増えそうです。
つまり協働仲介をしていく必要もあるということになります。

だから、レインズの一般公開をするというような動きがあるようですが、もしそれをするなら、不動産業界の仕組みそのものを根本から変える必要があるわけです。つまり協同仲介をやめるということです。
もしくは、協同仲介しかできないようにするとかです。
さらに関連して大手不動産ポータルサイトも倒産します。
なぜなら、ポータルサイトのお客様は広告を出稿している不動産仲介会社だからです。

そうすると、不動産情報は大きく偏り、一部の人が情報を操作して業界を牛耳ることができそうです。

あ~こわいねぇ。
(勝手な松田妄想です。)

レインズの一般公開って簡単に言いますけど、その影響を考えると、そう簡単な事ではないはずです。
という事で脱線しましたが、一般のお客様には“レインズ”は閲覧ができません。

どこの業者か知らないですが「売主様から委任を受けた物件を、当社がレインズに登録していないなどと言うウソ」を言わないでもらいたいですよね(笑)

売主様は、業界外の人だから不動産仲介業界の仕組みがわかるようでわからないのだから、そういうウソは絶対にいけないと思います。

お客様が、私に聞いてくれるからちゃんと説明ができましたが、聞いてくれないで一方的に「売却依頼の取り消し」を宣告されてしまったらたら、どうすんだい(笑)

まぁ、その時は、ちゃんと説明をしていなかったであろう自分を責めるしかないんでしょうけどね。
と言うことで、ちゃんとレインズに登録しています。
当社にウソはありません。

脱線しまくりですけど、
私が一番もったいないと思うのは大手よりも地域に密着した業者で働いている人の方がスキルが高い人が多いと思うので、地場の不動産仲介業者が店じまいするという事は、優秀な人材が不動産仲介業界から減ってしまうという事なのです。

つまり、大手が不動産業界を牛耳ることになると、不動産仲介業界の未来って「お客様利益よりも会社利益優先の考え」ばかりが残っていく気がしてなりません。

レインズ一般公開が、不動産業界の負の歴史を更に大発展させる要素になるように思えて仕方がありません。

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