所有物件が売れない売主様の事例(抜粋)【府中市の不動産屋さん】
※【重要】現在、媒介契約をいただいているお客様のことではありません。
目次
【先ずは結論からいきましょう】
売れない物件を見ていると、物件の客観的価値に対して高すぎる値付けがなされている傾向が多分にあります。
(もちろんそれだけではありません)
売主様が蓄積した物件への思い入れが価値として付加されているように思いますが、次のオーナー(買主様)にとって、売主様の思い入れは関係ないので、冷たいようですが、売主様は客観的な価値水準を受け止めることが必要な時があります。
また、不動産仲介業者が媒介契約の委任を受けるために、不動産の高値査定をして、高く売れると期待させていることもあります。だから期待と比較して高く売れないことがあるのです。
大手不動産仲介業者に、不動産売却をお願いすれば、高く売れると思っている所有者様は大変大変大変多いですが、それ理論的でしょうか?
担当者が当社なら●●●で売りますよ!
と言うことがありますが、その根拠はなんでしょうか。
また、周辺の成約・取引事例に基づいて売却想定価格(査定額)を客観的に算出しても、売り出す物件そのものが魅力に欠ければ、どうしても成約に至らないケースもあります。
魅力に欠ける理由は、建物デザインや設備の陳腐化(設備の型が旧式で現在のニーズにマッチしていない)等があります。
大手注文住宅でさえ現在のニーズにマッチしなければ、建物価値はゼロ円どころか、解体費を見てほしい(つまりマイナス)という事もあり、良い結果は期待できないことがあります。
また、適正価格だと思われるものも市場(買主様)から正当な評価をいただけないものがあります。
成約する価格と言う物は、心理的なものが作用するという事実は知っておいた方が良いと思います。
だからこそ、営業マンが媒介契約を受けるための営業トークに騙されないように、所有者様自身がご自身の不動産の客観的価値を知ることが最も大切です。
【その他の事例】
●将来のセットバック(敷地を道路として提供する)を考慮せず、駐車スペースをゆとりを持たせなかった。
セットバックすると、駐車スペースが小さくなり駐車ができなくなります。
外部駐車場を契約しなくてはならない可能性があります。
●所有者様の『我』が強く、プロの意見に耳を傾けない。
このような所有者様が耳を傾けるところは所有者様の有利となる部分のみが多い。(子供じゃないのだから、マイナス要素も客観的に受け止めるべき)
●やっと不動産購入申込みが入ったのに、所有者様が売却価格にこだわり、買い替えを成功させるという観点が抜け落ちた。
不動産購入申込みの金額は、妥当性があるのに、プロのアドバイスを無視して申込みを断ってしまった。
●不動産購入申込みがありましたが、所有者様の売り希望額に対し、40万円足りないという理由で売却機会を逃してしまった。その時の価格は4100万円。
後の半年以上、その金額での購入申し込みは一切なし。そして、本日現在でも売りに出ています、、、。
●不動産売却査定の意味を間違って解釈している売主様が多い。
これは致命的です。
不動産売却査定は、プロが価格の妥当性をアドバイスするための資料であり、売れる金額ではありません。
「高い売却査定をした不動産会社はやる気があるし期待ができる!」と勘違いしている売主様がいます。
不動産売却査定の本当の意味が根本的に理解されてなく、嘘を言う営業マンに簡単にだまされてあとで怒る。
わかりやすく丁寧に説明したところで理解しない、できない、したくないの三拍子。
どうにもならない自信過剰
不動産売却査定額がご自身の期待値より低いとき、
見下されたとか、バカにされたと思いこむ所有者様がいらっしゃいますが、その考えが根本的に間違いという事に気が付かない人がいます。
書けば、まだまだ書き足りませんが、大手不動産仲介会社で働いている友人は、不動産売却査定依頼があれば「業者間の競争が激しいから、受注を取るために、十中八九、高値査定する!」といっていました(笑)
そうする背景には厳しいノルマ体制がある事も言ってました。
なかには、不動産売却査定書さえ作らず、売主様の希望価格(言い値)で預かって徐々に価格を値ごなしする業者もいます。不動産仲介業は信頼で成り立つものですから、それらを勘違いしている売主様が多数いらっしゃるのは残念なことです。
プロの意見をしっかり聞いて、素直になるところはならないと、その結果、損をすることも多いのです。
これは本音です。
きっと、これをお読みになった売主様は腹が立つことでしょう(笑)
腹が立ったってもいいんです。
場合によっては、私の事を悪く言っても良いでしょう(笑)
冷静に判断できなければ、いつになっても売れないだけです。
かといって、不動産仲介業者の言いなりになるのはいけません。
売れずに困っている売主様は、事実を知る事がより高く売れることだと思っていただけると幸いです。
当社では、不動産売却の高値査定はしません。
売れない価格でもいいから、査定額を高く出してほしいという事であれば、そのように不動産売却査定書を作ることは簡単ですが、意味のない査定書は、所有者様、買主様、当社のためになりませんので、原則、お作りできません(笑)
所有者様の状況、不動産の立地、利用用途、その他いろいろと考慮すれば、所有者様ごとに最適なプランというものがあるのです。
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