売主様と買主様へ、背任行為は楽しい!【府中市の不動産屋さん】

私は、背任行為を楽しいと思ったことがありません。
心にしこりが残り、いつもビクビクしなくてはいけないからです。
先日、当社のお客様(買主様)の不動産売買契約をさせていただきました。
その物件は、大手不動産仲介会社が物元(売主様より売却活動の依頼を直接受けている業者のこと)でした。

当社のお客様は物件見学を希望されたので、私が物元担当者に連絡をしたところ「物件は良くない状態で、室内もすごく汚いので、見学しても、きっと見送りになりますよ。」という説明でした、、、。
その数日後も「見学当日は台風が来るので、怪我の心配もあるので、見学をされるのも心配です。本当に大丈夫ですか?」と連絡をくれました。
なんだかとても親切に見えますよね(笑)
しかし、私には「違う真意」に聞こえました。
「ひどい物件だから、お客様を案内したって決まらないと思いますよ。」
「台風が来るから、決まりもしない余計な案内はしたくないんですけど。」
「というか、買主を他社につけられても迷惑なんだけど。」
待ちに待った見学当日、物元担当者は、私達が見学をする前に、2組のお客様を見学させていました。
(台風が直撃中でしたが、担当者の数日前の発言とは随分違う行動をされています。)
当社が見学する約束の時間に、前の見学者がまだいらっしゃいました。
物元担当者から聞いていた説明と行動があまりにちぐはぐなので、事情を知っているお客様と一緒に笑ってしまいました。
ちぐはぐな行動が、なにかのジョークに見えたわけです(笑)

その不動産の見た目は、現状では素晴しいと言えるものではありませんが、一定のメンテナンスをすれば素晴らしい物件に化ける”ダイヤの原石”のような物件だったのです。
当社のお客様は冷静で客観的な目をお持ちでした。

大手会社には営業マンを律する努力や使命感がないのです。
残念なことだけど、会社は大人の心まで教育はできません。
これが、法律に触れない悪質営業が無くならない原因なんだと私は思っています。
会社は、評価基準(給与評価)を作り
右向けと言われたら右を向き、
左向けと言われたら左を向くという集団催眠を社員にかけているのです。
売主様の為にも、買主様の為にもならない事をすることなく正々堂々と誠意を持ってやれば良いし、そんな目先の利益を求めても仕方がないのにと思います。
コメント