「あの業者から不正を受けている!」大家さんからの相談【府中市の不動産屋さん】

目次
先日、不動産の相談がありました
① その方は、10年も前に駐車場管理をある業者さんにお任せしていたのですが、あまりの契約手続きのずさんさにあきれて腹が立ち、その業者に対して悔しい思い出いっぱいだそうです。
聞くと、数年前に駐車場の契約をしている顧客との契約を、大家に相談もなく一方的にまとめて破棄されてしまったというのです。
借主からの解約通知があった訳ではなく、管理会社が借主へ解約するように働きかけたようでした。
私はいまいち状況が呑み込めません。
大家さんは「私から契約を破棄するように依頼をした覚えはない!」と言うのです。
② 新規の賃貸借契約を締結した際、なぜ私から仲介手数料(相当の手数料)を取るのか!
③ 仲介手数料と管理料の根拠となる書面を交わしていないのになぜそういった費用を私が払わなければいけないのだ!納得できない!と言うのです。
なるほど、色々と悩み(納得できないこと)がおありなんだなぁと思いました。
それを聞いて私はこう思いましたので、率直に思ったことをご説明をしました。
おなじみ、私から本音回答です

※大家さんの相談内容によって回答が異なりますのでご注意下さい。
※真実は一方の意見ではわからないので、この程度の回答にとどめています。
①管理会社が、駐車場借主に解約させた。
①について、ずさんな管理は腹が立って当然ですね。
たしかに昔は、書類だっていい加減でした。
今でも、あやふやなことも多い賃貸業界ですが、それでもかなり改善され良くなっています。
賃貸業務(管理)は大家さんが思っているほど簡単ではなく、本当に手間暇がかかるものなのです。
・・・それは置いといて、不動産業者に不審なことがあれば、ありのまま業者さんに言えばいいのです。それをきっかけに業務改善をしてくれればラッキーですが、業務改善をしてくれないのであれば別の管理会社に乗り換えれば、その後嫌な思いはしません。
そうすれば大家さんも腹が立つことがなくなりますし、お互いのためになると思います。
まずは、依頼をしている業者に「自分の本音で冷静に」建設的に話し合いをしてください。
それがお互いのためです。
②について
※大家さんの相談内容によって回答が異なりますのでご注意下さい。※真実は一方の意見ではわからないので、この程度の回答にとどめています。
②についてはこうです。
宅建業法では、仲介手数料は、貸主・借主の双方の合計額で、「家賃1か月分+税」と決まっています。
ですから、大家さんとしては「借主から仲介手数料を満額取ってるんだから、なんで私が業者に仲介手数料を払うなんておかしい!不当に支払わされいるんだ!」と言いたくなるのは理解できなくもありませんが、私はこう思います。
大家さんには、不動産業者のことをよくよく冷静に考えてほしいのです。
5万円のワンルームの契約をした時、業者の仲介手数料売上(5万円+税)。
これを借主側の仲介会社と、貸主側の仲介会社とで分けたら(2.5万円+税)です。
この金額で不動産業務自体が成り立つと思うのでしょうか?
経費倒れで倒産します(==;)
だから、賃貸仲介の場合、仲介手数料の他に「広告料」などを請求することが一般的に認められているというわけです。
大家さんに言いたいのですが、
賃貸借契約を取りまとめてもらい、家賃収入を得ることができるようになったのに、その行為を全て無料で享受する主張すること自体、大人としてありえないと思います。
にわか知識で物事を判断(足元をすくおうとする)すると、不動産業者さんからそっぽを向かれてしまい、どこの業者も客付けをしてくれなくなるかもしれません。
だからと言って、びくびくすることはありません。
不動産会社は正しい意見を言う大家さんの事は大好きなのです。
疑問を感じたときは、自分に都合よく考えるのではなく、冷静に話し合いをするべきなのです。
③について
※大家さんの相談内容によって回答が異なりますのでご注意下さい。※真実は一方の意見ではわからないので、この程度の回答にとどめています。
③について、成功報酬(仲介手数料と管理料)についての書面が交付されていないというのは、不動産業者さんがだめですね。
不動産業者は、お金のやり取りを明確にしなければいけないのは当然です。
しかし大家さんにも問題があります。
10年も前から、そのような状態を認知しておきながら、愚痴を言いつつも黙認をしてきた大家さんに責任が全くないのでしょうか?
愚痴を言いながらも追認してきたのですから。
大家さんが自分が損することがわかっていて、それをだまって継続してきた行為と、その思考にも問題の一端があるといえそうです。
たしかに、不動産業者もなぁなぁになっているようですから悪いのは当然です。
不動産業者だけでなく、大家さんにも問題があるのです

自分は間違っていないと主張したいのは誰も同じですが、そうはいかないこともあります。
トラブルを黙認して現在に至っているのだとすれば、大家さん自身にも問題があるのです。
そのあたりも踏まえて、今後のトラブルを未然に防ぎ、不満が解決できるように話し合いをすることが一番なのです。
それでもだめなら不動産業者を変えてしまえば万事解決です。
自分の考え方を変えることができなければ、他の不動産業者に行っても同じようなことが起こり得る可能性があります。
仮に契約書を取り交わしていたとしても、その契約書には必ずこの一文が書いているはずです。
「契約書に書かれていない事が起こった場合、不動産業界の慣例、習慣に則って、互いに誠意をもって話し合いをして解決する。」です。
私は思います。
不動産業者はプロですから、トラブルがあった時互いに納得できる条件・解決方法を提示できる能力が必要なのではないかと思うのです。
とはいえ、今回のように不動産業者からトラブルを起こすのはどうかと思いますね。
なので、最後に一言。
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