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土地販売時は「切り土」地震で発覚した誤りに住民激怒  の記事【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

目次

ある記事を見て思ったこと

建築条件付きで販売された土地の 販売時は「切り土」 地震で発覚した誤りに住民激怒  の記事を見て、少し思ったことがありました。なので、かいつまんで書いてみようかなと思います。

不動産屋は、この土地を売り切ることが目標でした

2004年に建築条件付きで販売され、2018年9月の北海道の東部地震で不同沈下した土地がありました。
この土地は、売却当時は「切り土」として売り出されていましたが、実際は「盛り土」だったようです。

切り土と盛り土では、まったく正反対の行為なので、土地を購入する際には重要なことです。
今から、契約締結時にさかのぼって契約解除(超多額の損害賠償請求)したいくらいですね。

この記事には、メーカーの明記はないですが、大手住宅会社が販売していたというのだから、驚きです。

被害の状況

・住宅が最大56ミリメートル傾いて一部損壊。
・数センチメートル沈下した地盤。地震後、基礎の内側にクラックが見つかった。

地割れ

現地の状況がどうであれ、売らなければならない!
臭いものにはフタをして売れ!

それが悪徳住宅販売でもあります。

怒り爆発は当たり前だね

怒り狂うおじさん

住民たちの最大の怒りは、住宅会社が実際は盛り土だった土地を「切り土」と間違った説明をして販売したから。
地盤履歴の誤りは、地震後に市が配布した資料で発覚したそうです。

購入当時「『地盤補強の必要がない切り土』『岩盤のように固い地盤』という営業マンの説明があり、会社が大手であることを信じて土地を購入した。盛り土や水路のあった土地と分かっていたら購入しなかった」
とのことで、住民たちは怒り訴えているようです。

そもそも、大手の会社が安心なんて、だれが言い出したのか、、、(笑)
もしも「不動産会社については大手が安心だ」なんてことが本当だったら、私は独立起業していませんよね(笑)
大手に所属しているとお客様本位の仕事はできないので、それがイヤで独立起業したのが私です。
あぁ、また本音を書いてしまった(笑)

住民たちが指摘している事

・販売当時、谷を埋めて盛り土した宅地を切り土と説明
・当時の地盤調査の結果から、切り土地ではなく盛り土地と判断できたはず
・当該地区の歴史的履歴や過去の造成履歴を調べず、購入者に販売
・住宅の直下に水路(水脈)があることを説明せずに販売
(資料:19年3月23日に住民有志が住宅会社に提出した要望書の一部を抜粋・要約)

沢だった部分は8m以上の盛り土だったというのだから、びっくりです。
8mといえば、マンションのおおよそ4階床部分の高さです。
住民たちがこの事実をもともと知っていたら、地盤補強を絶対に希望するし、購入者が希望するしないに関わらず、建築会社は、絶対に地盤補強なり基礎杭を打つなどの措置を取るべきでしょう。

この記事によると、この住宅会社は、この土地が盛り土であったこと自体、見抜けなかったようです。
にもかかわらず岩盤のように強い地盤だと言い切っていたのです。
となると、、、。
これは調査不足であり、お客様への説明不足であり、一定の責任は免れないように思います。

会社は正義か悪か?

表の顔と裏の顔

この会社は建築条件付きの売地を売って、自社で建築をしていたのかな。
もしそうだとすると、盛り土と知っていても、北海道は地震がないし、ばれないから売り逃げろ!精神だったのかもしれません。
今になればその真実は迷宮入りになるだろうけど、プロが調査をしていて、それを見過ごしているのだとしたら、やばいとしかいえません。

大手という看板は何の意味も持ちません。
誰が「大手=信用大」と言い出したのか。
「大手=信用大」という広告宣伝手法で洗脳されているのでしょうか。

結局は、誠実に誠意をもって、お客様利益をしっかりと考えて行動できるかどうかにかかっているという事例だと思います。そもそも、こういった土地を仕入れる時に、物件のリスクは分かっているはずなので、不動産業者がとぼける(知らなかった)というのもどうかしているとも思えます。
傾斜地を購入検討しているお客様には、不動産業者という立場であれば、いろんなリスクを考慮して、明確にリスクについて説明をすべきです。

忘れていました、、、ですむ問題とすまない問題があります。
今回の事例は、簡単には済まない事象です。

幸い府中市では、傾斜地があまりないので、その点心配はないのですが、怪しい感じを受けた場合には、プロとしてしっかりと調査をしておかないと、後で、お客様に不測の事態が起こったなんてことがあれば、私自身、心にしこりが残ってイヤだし、大変申し訳ないし、どう謝罪していいのかわかりません。

物件調査は手抜きをせず、しっかり行う必要があることを戒めの事象にも思えました。
購入を検討される方は、傾斜地(切り土、盛り土)には特に注意をした方が良いかと思います。

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