お住い探しは長期化の傾向?玉石混交のネット情報との向き合い方【府中市の不動産屋さん】
目次
不動産情報サイト利用者意識に関する調査
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)は「不動産情報サイト利用者意識に関する調査」の結果を公表しました。
インターネットサイト上の不動産広告は、一般消費者にとっては希望する不動産の探策に、また、不動産会社にとっては成約の促進に、効率的・効果的な手段として活用され支持されています。
しかし、サイト上で広告されている内容に虚偽等の不当なものが混在していたり、不動産公正取引協議会が定める「不動産の表示に関する公正競争規約」に反する表示が行われていては、広告主である不動産会社やインターネットサイトの信用失墜につながりかねません。
2002 年 4 月、不動産情報サイト運営を事業とする会社が集まり、不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)を 設立。
以来、
(1)不動産情報サイトを運営する事業者が、一般消費者に対して常に正確で安全な不動産情報を提供 していくための方法、
(2)情報提供元である不動産会社が、情報をより活用しやすくするための仕組み等を研究・構築するための様々な事業を行っています。
「不動産情報サイト利用者意識アンケート」は、その一環として 2003 年より毎年実施しているもので、
調査結果は、ニュ ースリリースとして発信するほか、不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)および加盟各社のホームページでも公開しているようです。
ということで以下のURLを参照ください。
https://www.rsc-web.jp/
お住い探しをされている方が、アットホーム、ライフルホームズ、スーモなどの不動産情報サイトをどのように利用しているか、というデータがまとめられた情報です。
こういった情報は一定間ごとにデータが作成されますのでとても参考になります。
問合せから契約までの期間
この中で目を引いたのは「問合せから契約までにかかった期間」のデータです。
調査結果によると、
売買検討者の「問合せから契約までにかかった期間」について
「3ヶ月以上」かかった人の割合が、
2018年度の「20.9%」から、2019年度は「44.2%」へと大幅に増加しています!
近年の実務では、1~2か月以内に決定する方が多い印象がありましたが、情報が多くなりすぎて決断がしづらいことも要因なのかもしれません。
多くの情報がインターネットで取得可能な時代
「価格は適正なのか」
「耐震性に問題はないか」
「ハザードマップは問題ないか」
「ライフプランはどうなのか」
「資産価値は維持できるのか」
など、気になるワードがたくさん溢れています。
一昔前よりも、購入を決断するまでに気になることや調べることが増えてきており、不動産知識がないとなかなか決断ができないのかもしれません。
特に中古一戸建てについては建物インスペクションの活用や瑕疵保険などもあり複雑になっています。
また、売買検討者の「不動産会社に対する不満」の項目では、「説明・知識の不足」がトップとなりました。
当然そうなるでしょうね。
残念なことに実務ではしょっちゅう目にします。
これも、お住い探しをしている方のニーズが、物件情報の豊富さよりも、
「周辺知識・説明力の有無」などに移ってきている証拠かもしれません。
我々宅建業者、宅建士のさらなる自己研鑽は必要不可欠ですし、
今後の法令改正、その他もろもろ頭を悩ますところが山積みですが、
前向きに学んでいかなければなりません。
不動産売買検討者の「訪問した不動産会社」の平均は「3.1社」となっています。
お住い探しをしている方は、物件探しと並行して信頼できる不動産会社も探している、という見方もできると思います。
お住い探しのように、専門的な知識や、多くの周辺知識が必要な取引では、インターネットに溢れている情報や、概括的な情報では、判断しきれないポイントがたくさんあります。
インターネット上の意見は、人それぞれ様々あり、どれが自分自身に合った意見なのか判断が難しい場面もあります。
同じマンションでも全く同じ条件の住戸はありませんし、戸建に関しては同じものは一つとして存在しません。
信頼できる不動産営業担当者を見つけましょう
もし気になる物件の情報があった場合には、積極的に質問をしてください。
物件についての良い点・悪い点も含めきちんと情報開示をしてくれるのか、
質問した以上の周辺情報や関係情報を提供してくれるのか、
多少時間がかかったとしても、
信頼できる不動産会社(担当者)を見つけることが、
現代の失敗しないお住まい探しの近道だと感じます。
ぜひ信頼できる不動産の専門家と二人三脚で理想のお住まい探しをしていただければと思います。
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