構造はどう選ぶ?注文木造住宅の工法と特徴

木造工法は、日本の注文住宅の半分以上の割合を占める工法です。

それだけ伝統のあるものです。

 

当社のお客様でも府中市内で注文住宅を希望される方が比較的多く、工法についてのご質問がよくあります。

そこで、古くから日本人に好まれてきた木造住宅の工法別に特徴とメリット、デメリット等をまとめてみました。

 

 

在来軸組み工法

在来軸組み工法の特徴

在来軸組み工法とは、木材を加工して作られた土台や柱や梁などの構造材を、仕口と呼ばれる接合部を組み合わせ、金物などで繋げて構造体を組む工法です。

構造体は、筋交いや構造用合板や金物で補強します。

 

 

在来軸組み工法の工期

一般的な30~40坪程度の2階建て住宅の場合、約5~6ヶ月です。

在来軸組み工法の坪単価は一般的に50~70万円あたりが相場です。

(外構工事や諸経費などは別途必要)

 

 

在来軸組み工法のメリット

・設計の自由度が比較的高い

・将来的に間取り変更がしやすい

・化学物質を使わない家づくりが可能

・木材の調湿効果が期待できる

・木材の香りや温かみを楽しむことができる

・柱、梁、小屋組みなどを見せるデザイン(意匠)が可能

 

 

在来軸組み工法のデメリット

・虫害が起きる

・比較的耐久性に劣る

・比較的耐火性に劣る

・現場作業が多いため品質にバラツキが出やすい

(工場で加工して出荷しているものは品質にばらつきが少ない)

 

 

木造住宅の在来軸組み工法はこんな人におすすめ!

・住宅=木造だと決めている

・木の温かみが好き

・伝統工法やレトロなものが好き

・家づくり中は職人との関わりも楽しみたい

・自然派住宅を目指している

・土砂災害や水害などの恐れが少ない

・適切な時期に適切なメンテナンスを行うことができる

・将来、リフォームで間取り変更がしたい

・予算に限りがある

 

 

ツーバイフォー工法(2×4工法)

ツーバイフォー工法(木造枠組工法)の特徴

ツーバイフォー工法は、アメリカの住宅では9割を占め、2インチ×4インチ(5.08cm×10.16cm)の角材と、構造用合板を金物で接合して、壁用パネル・床用パネル・屋根用パネルを作り、それぞれを組み合わせて箱状にし、空間を作る工法です。

ツーバイフォー工法以外にも、角材の大きさによってツーバイシックス、ツーバイエイトという工法もあります。

 

 

ツーバイフォー工法の工期

一般的な30~40坪程度の2階建て住宅の場合、4~5ヶ月です。

ツーバイフォー工法の坪単価は30~60万円が相場です。

 

 

ツーバイフォー工法のメリット

・比較的コストがかからない

・工期が短い

・気密性が高い

・比較的耐震性に優れる

・比較的耐火性に優れる

・断熱性に優れる

・全館空調と相性がいい

・工事が難しくない

・品質にばらつきが出にくい

・化学物質を比較的少なくした家づくりができる

 

 

ツーバイフォー工法のデメリット

・将来的な間取り変更などのリフォームが難しい

・比較的耐久性は低い

・虫害が起きる

・大きな開口部が作りにくい

・気密性が高いため防腐処理や結露対策が必要

 

 

ツーバイフォー工法はこんな人におすすめ!

・住宅=木造だと決めている

・洋風の外観が好き

・木の温かみが好き

・全館空調を行いたい

・自然派住宅を目指している

・土砂災害や水害などの恐れが少ない

・適切な時期に適切なメンテナンスを行うことができる

・予算に限りがある

 

 

SE工法(木造耐震工法)

SE工法は木造耐震工法のことで、品質が明確にされた構造用集成材を耐久性に優れたSE金物で接合し、RC構造や鉄骨造と同じラーメン構造で住宅をつくる工法です。

住宅の場合は3階建て以上や、比較的大きな面積の建物で用いられることが多いです。

 

 

SE工法の工期

40坪程度の3階建て住宅の場合、約5~6ヶ月です。

SE工法の坪単価は60~90万円以上が相場です。

 

 

SE工法のメリット

・構造計算を行うため、確実で優れた耐震性と耐久性がある

・耐火性に優れる

・環境にやさしい

・大空間が作れる

・設計の自由度が高い

・大きな開口部が作れる

・構造体を見せるデザインができる

・最初の設計次第でリフォームによる間取り変更が可能

・火災保険が比較的安い

 

 

SE工法のデメリット

・比較的工期がかかる

・比較的コストがかかる

・工事中の変更への対応が難しい

・化学物質の使用量が多い

・歴史が浅いので、実績が少ない

・工事ができる会社が限られる

 

 

SE工法はこんな人におすすめ!

・住宅=木造だと決めている

・木の温かみが好き

・自由なデザインの木造住宅が作りたい

・環境に配慮しつつ大規模な住宅が作りたい

・木造で耐火建築物を作りたい

・防火地域で狭小地のためRC造やS造の建築が困難

・予算に余裕がある

・将来的な売却を計画している

 

上記のように各工法によってメリット、デメリットがあります。

予算やデザインなどをよく検討して決められた方が良いかと思います。

 

 

木造の耐久性はどうなの?

木は腐りやすいと思っている人もいるかもしれませんが確かに湿気には弱いものの、きちんと対応をすれば木造住宅はとても長持ちします。

 

世界で最も古い木造建築物は法隆寺の五重塔で築1200年以上の国宝でもあります。

最近は築100年以上の木造の古民家も人気で、カフェやホテルにリノベーションされて注目されているケースもあります。

それだけ木造住宅は本来耐久性があるのです。

 

 

木造は防火性に劣るのか?

「木は燃えると言われますが、実は燃え切るのは木材の白木部分(辺材)を使った部分で、木材の中心部である赤太は燃えにくいのです。

なぜなら燃えた部分が炭化層となってそれ以上の酸素供給を阻むため、中心部まではなかなか燃え進まないからです」

 

 

木造住宅はシロアリに弱いのか?

木造住宅の場合、シロアリによる被害を心配される方も多いでしょうが、

結論からいうと、今の木造住宅ではさほど心配することはありません。

 

かつての木造住宅の基礎は、「布基礎」と呼ばれる地面の大部分がむき出しになっていて、湿気が多くなってしまう基礎が一般的でした。

 

しかし最近では「ベタ基礎」という底一面が厚いコンクリートで覆われた基礎が主流です。

 

シロアリは『ガラスと陶器以外は何でも食べる』と言われていますが、厚いコンクリートを食べ続けるのはほぼ不可能です。

 

また最近は布基礎でも、薄いコンクリート(鉄筋なし)で地面を覆うことが多いようです。

 

いかがでしょうか。このように木造のデメリットと思われている事も近年の木造住宅は変化しています。

注文住宅にはその他の工法もございますが、今回は広告等でよく耳にする工法を書いてみました。

 

購入際には、自分達でもネット検索をするとたくさん情報が取れますので参考にしてみてください。

 

建築の相談お待ちしております(笑)。

 

 

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