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ご年配のお客様と電話でうれしい【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

電話する営業マン
目次

立ち退き案件、物件確認は、優に100室以上

本日は、あるおばあちゃんからの電話がありました。
立退きの案件があって、私のほうで対応をさせてもらっています。
一般的に、かなり苦労する相談事で、かなり大変な対応です。
といっても高齢者の皆さんを非難するつもりはまったくありません。

スムーズに賃貸物件が見つかればいいなと思うのですが、いかんせん、貸す人(大家さん)から「高齢者は断ってほしい。」と言われると、不動産屋さんである私は「そこを何とかできませんか、、、」と相談するしかなく、なかなか了解は得られず高い割合で貸してくれません。(もちろん、借主様の支払い賃料が青天井であるなら、話は別かもしれません。)

今回物件を探すにあたって、諸条件を細かくヒアリングしたうえで、
1.希望の地域を絞りこみ、
2.間取りと所在を確認し、該当しそうな100件以上の物件を見つけ
3.物元業者に募集要件を確認し、
4.諸条件を考慮して物件の取捨選択をしました。

すると、、、、100件以上あった物件の中から、おばあちゃんのご希望を考慮すると、たったの「1物件」しかなかったのです、、、、(==;)

これが悲しい現実だったりもします。
私自身、何とか借りたいお客様(おばあちゃん)に喜んでいただきたい気持ちは強くあるのですが、いかんせん、大家さんに「貸せない!」と言われるとどうしようもありません。
大家さんという立場からすれば、差別でも何でもなく、単純に貸したくないという、ただそれだけのことなのです。
こういった現実をぶつけられてしまうと、私も何とかしたいと思っても、厳しい物件探しにならざるを得ないわけです、、、。

私自身、一生懸命に探した物件ではありますが、希望エリアとちょっと違うから、その物件はいやですと言われ、私は「仕方ないか、、、。」でおしまい。
単純なのです。
ホントは、それを気に入ってくれればよいのだけど、おばあちゃんは嫌なものはいやなのだから、ヤッパリおすすめなんてできるわけないのです。
私に怒りの感情など湧くはずもありません。
喜んでいただいて、良い人生を送ってもらうための基盤になるように、ちゃんと対応したいのです。

物件見つかったけど、、、

たった1件の物件をご紹介をするために、100件以上の物件から取捨選択する作業は、なかなかすごい労力です。
実際に、100件以上の先に電話をしたら、どんだけの時間がかかるか想像に難くないのではないでしょうか。

物件探し、プリントアウト、所在確認し地図で位置確認、電話、こういった作業をすれば、どんなに短くとも1物件5分では終わりません。
仮に8分として140件あれば、1120分(18.6時間)です。

そして、諸条件を考慮すると、高齢者という、たったそれだけの理由で借りられる物件が少ないため、その限られた条件の中で探す以外ないのです。
実際の話し、高齢者の皆様にして見れば、「おいおいおい。今までこんなに(人生)頑張ってきたのに、なんで住まいを保障してもらえないんだよ。」って気持ちになっても不思議じゃないと思います。

 私には、ご高齢の皆様を敬う気持ちがあります。
正直、ご高齢のみなさんのことは好きです。
笑いじわも素敵だと思います。
人生の年輪を重ねてて、とてもいいと思っています。

日本の礎を作ってくれた人生の先輩たちのご要望に応えてあげたいと思うので、
また、
1.希望の地域をさらに絞りこみ、
2.間取りと所在を確認し、該当しそうな物件を見つけ
3.物元業者に募集要件を確認し、
4.諸条件を考慮して取捨選択しました。

そしたら、ようやく、、、、もう1件、大家さんの了解を得られそうな物件が見つかりました。

LINE、メールよりも、電話で話したほうが伝わりやすい

今日は、そのお客様と電話で話しをしたのですが、物件の説明、物件の位置関係、駐輪場のことなど、諸条件を確認しました。

電話する営業マン

すると、おばあちゃんは私に言いました。
「物件見たら、即決しないとダメなの?」

私は「即決しなくていいですよ。ですが、とりあえず見てみようか、、、という見学はやめてください。少なくとも物件を見るときには、良い物件なら、ここで決めるという気持ちを持って見学してくださいね。」と説明をしました。

そうすると、、、、
私は、ただ見るだけなんてことはしないよ。それはあなたにも悪いからね。でも、もし気に入らなかったら即決はしないけどいい?

私は「もちろんです。喜んでいただきたいので、気に入らない物件だったら即決なんてしないで大丈夫です。」と答えました。

で、こういう会話をするにあたって、LINEとか文字情報だと、なかなか自分の本心が伝わりづらいのかなぁ、、、と思えたりもしました。

笑顔の声が聞ければ、私は楽しい

笑っていいですか?

今日は、つくづく思ったのですが、笑顔の声が聴けるのは楽しいです。
電話だと細かいニュアンスが文字と違ってちゃんと相手に伝えることができるので、誤解を比較的簡単に解決することができるのです。
今日は、電話で30分くらい話したかな(笑)
電話の向こうで、おばあちゃんが「メモをとならないとね。ちょっと待っててね。」と言いながら、一生賢明になって、私が言うことをメモしてくれています。
微笑ましいでしょ。
だから、私は、その気持ちをしっかりと受け止めて、しっかりと対応したいと思うし、何とかして、引っ越し先を笑顔で決めてほしいと思うのです。

ホントに単純な話しでして、ただ喜んでほしい。この気持ちで仕事をやりたいわけです。

最近は忙しさのあまり、楽しいことでも、なかなか心から笑顔になりきれず、次の業務、次の業務とバタバタしていたのですが、もう少し、スローペースで業務をすすめたいなと思ったりもしました(笑)

お客様の笑顔は、私にとっては喜び。
お客様の笑い声は、私のストレス解消。
お客様との会話も、私のストレス解消。
感謝の気持ちを常に持って、対応し続けたいと思うのでした、、、(笑)

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