不動産購入申込みをいただきましたが、、、【府中市の不動産屋さん】
目次
不誠実な不動産仲介担当者と思われても仕方ない
先日、中古戸建のご案内をさせて頂きました。
売主様は大手不動産仲介会社に売却活動依頼をしており、当社は買主(A様)の仲介業者として動いております。
物件見学の前に物元業者(大手不動産仲介)に電話をし、物件の状態などについて確認したところ「建物は、一応丁寧には使っていますが、築年数なりですね、、、。」と言われました。
そこで私が思い描いたのは、ある程度の痛みは覚悟しておかないといけないかな~、リフォーム代が、けっこうかかるかなぁ~です。
■■■■■A様を本物件にご案内をさせて頂いたところ、私は驚きました。Σ(・ロ・;)
とても築後20年ほどとは思えない素晴らしい質感です。
当時、かなりお金をかけて建築していることが一目見て分かりますし、今の新築物件と比較しても設備にそん色はありません。
これは良い物件だと直感しました。
それにもかかわらず、物元担当者は当初、私にこう言いました。
このように消極的なアピールしかしない物元担当者にはいささか驚きます。
ご自宅の売却依頼をくださった売主様のことを、全然考えてないように思えてしまいます。
私だったら、とても良い物件なのでぜひお客様をご案内して下さいと言います。
本来、物元業者になったら『積極的に物件のアピールをする事は当たり前』でなければなりませんが、自分のノルマ達成のために、顧客利益をないがしろにするような行為をせざるを得ない営業マンはみじめですし、売主様はもっとかわいそうです。
売主様が知らないところで、そういったよろしくない行為を『信頼して専任でお任せした会社(担当者)』にされているのですから、、、。
A様は物件を気に入ってくれました
A様は、この物件をとても気に入られたようです。
私も、この物件を買わないと、きっと後悔すると思いました。
立地、広さ、陽当り、予算、全てが希望条件に合致していたのですから、、、。
見学後すみやかに、A様に今後の流れについて説明をしたところ「購入を前向きに検討するので明日連絡しますね。」と言われました。
と同時に、A様から質問を受けていたので、先ほどの物元業者担当者へ電話連絡したところ外出しているとのことでした。
1時間半くらい後になって、物元担当者から折り返しの連絡がありました。
すると、、、
なぬー!(=0=;)ということが発覚しました。
A様が見学した後、すぐに「他のお客様から購入申込みが入りました。」だと?
物元業者から「他のお客様から不動産購入申込書が入ってしまった。」と電話で説明を受けました。
ようするに、当社のお客様がとても前向きだったことが分かったので、
物元担当者が急いで、
以前問い合わせのあった不動産買取業者に相談し、
安い値段でも構わないから不動産購入申込書を取ってきた、という流れなんだと想像できました。
あわせて売出期間が相当に経過しているので、物元業者は売主様に交渉しやすい材料がある程度整っています。
安い値段でもよいから「A様と当社」を排除して、自分の見つけた買主(不動産買取業者)で早く成約させようという魂胆が見え見え(に見えます。)です。
A様にもご家族の事情があったので、どうしてもこの中古戸建を購入したいという事情がありました。
私は、物元業者の担当者に穏やかに言いました。
「1番手がいらっしゃるのは承知の上で、2番手で不動産購入申込みを入れさせていただきますね。」と言ったところ、購入申込書を受け取りたくなかったのでしょう。
担当者は口ごもる感じでした。
こういった行為を営業活動と称して、平気で行動する人がいるので、私は不動産仲介会社の営業マンに対し、一線を置かないといけなくなります。
当社のお客様は約1時間遅れで不動産購入申込書を提出しました
その後、A様にコトの顛末を説明しました。
2番手であることは承知の上で、今すぐ購入申込書で意思表示をしたほうが良いことを説明したところ、A様も同意され意思表示だけはしたいというご希望です。
A様は、その後、すぐにご来店され、不動産購入申込書に必要事項を記入されました。
当社のお客様を買主として不動産売買契約を進めていくことになりました
A様から不動産購入申込書を受領した後、速やかに物元業者へ通知したところ、
ついにあきらめたのか、当社のお客様(A様)で不動産売買契約を進めざるを得ないと判断されたのでしょう。
「確かに受領しました・・・。」
その翌日、物元担当者が売主様に2枚の不動産購入申込書を提示し選んでいただいたところ、
1番手のお申込みを却下し、2番手である当社のお客様(A様)で不動産売買契約を進めていく方向で話がまとまりました。
不動産仲介業者の営業行為は、善悪紙一重です。
当社は、当社のお客様利益を最優先しますが、
それと同時に、相手側のお客様に対しても、真摯に対応することが『人として最も大切』であると考えています。
不動産売買契約直前、調査漏れ発覚!
売主様が、A様を買主に指定してからは、物元業者さんの態度は180度変わりました。
つまり、協力的になりました。
当初から物元担当者さんはなんとなく非協力的な一面が垣間見えましたが、ちょっとした調査漏れが契約締結前に発覚しました。契約締結前に発覚したので本当に良かったと思っています。
もし、契約締結後に調査漏れが発覚していたら、私の立場的に売主様と物元業者に修補費用を払え!というようなことを言わなければなりません。
契約締結前に発覚したことで、売主様も買主様も条件等で互いに譲歩して不動産売買契約を締結ができましたし、なにより仲介業者として説明義務も果たせましたので結果オーライでした。
これをきっかけに物元担当者はこちらに対し親切になってくれた風な感じだったので、良かったなぁと思いました。
これって、どこの大手仲介不動産業者でも似たり寄ったりで、ノルマ主義が人をそうさせるんだろうなと、いつも感じるのです。
いずれにしても、売主様と買主様の双方が喜んでくれたことは、本当に良かったと思っています。
これぞ、人と人の架け橋をつなぐ醍醐味だなぁと思います。
私が会社を作って独立起業を目指した理由はコレ
私が自分で会社を作って、自分で活動を始めた理由は、こういった不誠実行為を自分がしたくないし、なにより、信頼して仕事を任せている相手に騙されるお客様が可哀想だと思ったからです。
自分の微力など世間から見れば到底大したことはありませんが、それでも人に役立ちたい、喜んでほしいという気持ちは押さえることができませんでした。
大手に所属していれば、ノルマが達成できなければ「いつ辞めてもいいんだぞ。」と軽く言われるので、ホント毎日が楽しくないのです。自分が楽しくなければお客様を楽しませることなど到底できるわけがないのです。
お・し・ま・い・・・。
ついしん)
・・・きついことをかいていますが、きっとぶつもとぎょうしゃのたんとうしゃは、ひごろはいいひとなんだとおもいますよ。(笑)
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