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不動産引渡し前:埋設管の越境解消工事【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

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目次

隣地と関わりたくない売主(埋設管越境)

大手不動産仲介会社(A社)が売却委任を受けている土地戸建(A物件)に当社のお客様をご案内し、物件を気に入って頂けたので、すぐに購入申込書を提出し、不動産売買契約締結に向けて動き出しました。
その際、埋設管(上水、下水、ガス)が隣地を通過していることは事前に確認済だったので、その状況を飲み込んだうえでの不動産売買契約の締結となりました。

元々、金融機関が埋設管の越境解消をしないと住宅ローンを出せないと言っていたので、所有権移転前までに埋設管の越境解消をしたいと思ったわけですが、売主様が現状のままで取引したいというので、埋設管が隣地通過している状態でも融資をしてくれる金融機関を見つけるほかなく、松田は頑張って探しました(笑)

A社担当曰く、売主様は、埋設管が通過している隣地に知られずに『不動産売買』をしたいというのです。
松田は聞きました。「どうして、内緒にしておきたいんでしょうね。何か隠し事があるんでしょうか。」
すると、A社担当は、その理由はよくわからないと言葉を濁す感じです。
このようなやり取りを何回かしたので、なんか『きな臭い』なぁと思う松田でした。

私は買主様利益を守る側の仲介業者なので、買主様のために、明確にしておかないと『まずい』と感じました。

契約不適合責任の問題になる前に、、、

お断りですマーク

松田はA社担当に言いました。

まつだ

所有権移転後、私と買主様と一緒に、すぐに隣地にご挨拶をしに行って、埋設管について、両者で約束事があったのか確認をしたうえで、越境解消について話し合いを持ちます。

その際に、もし売主様が隠し事をして本件取引を行ったという事実が発覚した場合、裁判等をする可能性もありますので、その点は、申し訳ないですがご理解ください。
その場合、御社にもお付き合いをして頂きますので、、、。


とお話しました。

すると、、、。

翌日か数日後だったかと思いますが、売主様が埋設管の越境解消をしてから本物件を引き渡すことになりました。
どうやら、売主様が隣地と関わりたくない何かしらの理由(=何かしらのトラブルの芽)があったようです。
となると、売り逃げしようとしていたのかな、、、と邪推したい気もしますが、そこまで深くは考えていなかったのかもしれません。引き渡しが完了してからこういったトラブルが表面化すると、お互いに大変なことになるので、事前に明確になり本当に良かったと思います。

当社顧客の買主様に『売主様の負担で埋設管の引き直しをする事になった』ことをお伝えすると、大喜びをされました。

埋設管(上水、下水、ガス)の撤去移設

現場監督

このあと、A社担当が埋設管工事の見積もりを業者に依頼すると、見積もりは100万円に満たなかったそうです。
え???
(;゚Д゚) これはあまりに安くあり得ない数字です。
しかも、1カ月経過しても工事は始まりません。

私はちょっとまずいと思ったのでA社担当に連絡を取ると、私の知っている業者に依頼してほしいとなり、すぐに手配すると見積金額は2倍以上でした。まぁ、このくらいかかるのが普通の印象なのですが、売主様は最初の見積もりが余りに安価だったので損した気分になりながらも了承をいただきまして工事スタート。
無事に上水管、下水菅、ガス管の撤去移設工事が完了しました。

疑いがある対応は見逃しません。なぜならお客様利益を守るためだから。

安心の不動産取引です

今回の不動産売買取引では、購入申し込みをした時点で、A社担当に不審な動きがあったわけですが、正攻法で正しい方法で手続きを踏めば、それを反故にすることはできません。

松田はいつも思うのですが、
どうして、こういったことを売主様がするのか、
プロであるはずのA社担当がするのか、
疑問に感じることがあります。

しかし結論は明確なのです。

自分の損得で動くのが人だから、出来心で不正に加担する可能性が、、、。

お金だぜ!頑張る営業マン

(1)人それぞれに考えがあって、自分の考えに合う人同士が集まります。
なぜ、自分の考えに合う人同士が集まるのかと言えば心地よいからです。

(2)自分が損をすると思えば、そこに人は寄り付きません。


●今回の売主様は、たぶん『大手だから安心』という理由で売却相談に行っているのだと思いますが、A社担当者は売主様の利益を毀損させると思われる行為が、同社の営業マンの声から推測されました。
裏どりはできませんので私の推測が大いにあるわけですが、ほぼ間違いないように思います。

●担当者は自分が得するように動き、売主様と買主様に損をさせることがわかっていたとしても、それは表ざたにはしません。

なぜなら、起こった事実は1つしかないので、起こってないことは仮定に過ぎないわけですから、言わないことも、言い訳も、嘘も、いくらでも都合よく振舞えるからです。
つまり、、、未遂を証明することができないのです。
こういったことを利用して、悪さはいくらでもできる、、、ということになります。
だから、高額な商品を扱う不動産営業マンは正直で誠実でなければならないし、時にお客様が聞くのも面倒ということでも、トラブルを起こさないために明確な説明をしておくことは大変重要なことなのです。

私は、不動産営業マンを見た時、こういった裏切り行為を普通にしてしまうことに本当に腹が立つことがありますが、彼ら(彼女ら)にしてみれば、会社から売上ノルマと行動ノルマが与えられ、その水準をクリアしなければ、まず一番に影響するのは自分の給料が下がること、中長期的に見れば昇進、昇給に影響があるのです。
自分が損をしないために、未遂の証明ができないのであれば、うまくやって自分が得をしようと考えるは、人として好ましいとは言えませんが、当然と言えるのかもしれません。

そこに、相手に損をさせる芽があるのです。

こう言った行為を会社が社員に守らせるのはなかなかできることではありません。
なぜなら、表向き指導をしているようなそぶりはしていますが、暗黙のグル(共謀関係)になっているからです。
当然、グルになっているという書面などのわかりやすい証拠はありません。

数年前にメディアでも取り上げられた『不動産の囲い込み問題』ですら「会社ではそのようなことは無かったと承知しております。」と平気面で報道番組で発言していますし、国土交通省は罰則を一切しないのですから、、、(笑)

つまり、社会的に影響が大きい場合にはそういったトラブルはなかったことにしてしまうことも可能なわけです。

最近では、ここまでわかりやすい背任行為はかなり少なくなりましたが、やっぱり自社利益を上げるために、あの手この手を駆使しているのは、今も昔も変わらない事なんですね。

私は嘘は『絶対に』言いたくない

信念は人を強くする

私は嘘は絶対につきたくありません。
ウソを言って人をだまして受け取った幸せは、本当の意味で幸せではありません。
自分の心にウソを積み重ねて、そのうちにウソの負担につぶされてしまうと思うからです。

もしも、そんな風になる自分がいたとしたら”損”だと思います。
自分は、人にウソを言って掴んだ成功は損だと思っているので、それはやりませんし、できません。

自分を信頼してくれる人に幸せになって頂くことが自分にとっての”得”です。
だから、常に自分が得をする事を信念として、行動するしかありません。

そんなことをいつも考えながら行動した結果、今回、当社の依頼主である買主様の利益を守ることができました。

だから、今回の不動産売買契約も大成功です(笑)

当社を信頼して下さった●●様が締めくくりに言ってくれた言葉は、本件取引を『とっても楽しめました。』でした。
本当に良かったと思います!

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