住宅ローンを利用した不動産投資・サブリースは『悪』です【府中市の不動産屋さん】
住宅ローンで不動産投資をする事はNGです。
ちょっとショッキングな内容なので閲覧には注意してください。

目次
住宅ローンを利用して不動産投資することは詐欺です
そういえば、昨今問題になっている投資用不動産購入の詐欺について、知らないうちに加害者側になっている場合がある事を知っているでしょうか。
不動産会社が『お客様の将来不安』を言葉巧みに煽って、不動産売買契約をさせてしまうので、本当に気を付けないといけません。
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投資用不動産に興味があるお客様
将来の年金や生活資金が心配。老後の収入を確保したいという不安を抱えているお客様がいます。
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購入相談
将来不安を抱えているお客様は、不動産業者に投資用不動産を購入できないか相談すると、毎月『2万円』の自腹を切るけれど、税効果があるので最終的に所得税とかの還付を受けられるから、家賃収入等のマイナスを相殺してトントンで購入ができます!なんて(ほんとだけど嘘の)アドバイスを受けます。
すると、、、、多くのお客様がその気になってしまいます。
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住宅ローンを使えば、すごい低金利で投資用不動産を購入できると言われる
アパートローンなどの金利は2%以上なので、この金利を少しでも低く抑えることで不動産投資が成功するというアドバイスをされます。

不動産営業マンは『住宅ローン』を利用すればすごい低金利になるし、審査も甘くなるのでより多く融資が引っ張れます、というようなとんでもないアドバイスをしますが、お客様は知識がないのでそれを信じて購入できると錯覚し、後でとんでもないことになるなんて想像はできません。
不動産売買契約をする前にまずいのではないか、、、と気が付かないといけないのですが、営業マンは言葉巧みなので、お客様は『まぁ問題ないだろう。。。』と軽く考えてしまうのです。
こうなると、営業マンの思うつぼです。
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不動産売買契約を締結します
ついに、不動産売買契約を締結してしまいました。
その後、住宅ローン審査の時、審査用紙に嘘を書いてしまいました。
(そうしないと審査が通らないからです)
『嘘を書いた』、、、大人がこれをやってしまったら、逃げることはできません。
どんな状況に置かれていようと、このような不動産売買契約を締結したら、損失が確定します!!!
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サブリース契約を速やかに締結しました
サブリース契約とは、借主が又貸しできることを容認するという契約です。
借主は第三者に又貸しすることでその差額を利益にするビジネスモデルです。
大家さんからすると、借主がすぐに確定するので、毎月の家賃が保証されると考えるのですが、実はそうではありません、、、というのが実態です。
- サブリース契約の借主は『不動産業者』です
- サブリース契約後、2~3か月ほどは家賃がもらえない免責期間があるのが一般的です。
- 不動産業者は、相場16万円のところ14万円で借りて、16万円で又貸しをするので、差額2万円を儲けとします。つまり、大家さんは毎月2万円損をしているのです。新築の不動産投資の場合、黙っていても入居者が現れますので、すでにだまされているのです。
- 2年後、空室になりました。新築プレミアはありませんので、16万円の家賃では入居しません。サブリース賃料を12万円にしてくれと言われることがあります。
- そして、返済地獄にはまっていきます。
- さらに、賃貸にしていることが金融機関にばれると、ローン契約条項違反なので一括返済を求められます。
- 返済できない場合、競売か任意売却に進みますから、不動産は手放すことになります。
- さらに、競売手続きが開始されると家賃は留保され、競落人(新所有者)にサブリースの賃借権を対抗できない場合、留保した賃料は違約金として没収されます。
- 購入した意味があったのか、、、。
まったく意味がなかったことになります。
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売れるのかな、、、
さて、こうなると所有していることに不安が出てきます。売却処分を初めて考えることになります。
購入したときは新築プレミア価格なので、中古になった瞬間に、周辺に売り出されている物件価格に影響を受けてしまいます。
さて、売却査定をするとどうなるかというと、、、、。
大概の場合、ちょっと高く売れるか、同じくらいで売れることが多いのですが、こういった新築不動産投資で購入している場合、大赤字になることが多いです。
なぜなら不動産業者は、売るときに利益をがっぽり稼ぎ(市場価格よりも超高く売る。)、サブリースでちょっとずつ稼ぎ、骨の髄までしゃぶりつくすことが目的だからです。
つまり、、、購入価格が市場価格よりもあまりに高すぎるので、購入したときの価格では売れないことが多いのです。気が付いた時には後の祭りです。
詐欺をしたのはお客様自身になる→踏んだり蹴ったりです

住宅ローンは、自分が住む家を買うことを限定目的としていますが、不動産投資に使ってしまった。
ということは、、、。
お客様が金融機関をだましていることは紛れもない事実になります。
だから、お客様が詐欺をしたことになります。
気が付いたら自分が加害者になっているという恐ろしいスキームですが、不動産業者が言わないウソを平気でついていることが後になってわかります。
その時には、もう遅い、、、。これが現実です。
金融機関にばれてしまうと

投資用不動産の購入のために住宅ローンを利用したことがばれると『期限の利益の喪失』をしてしまい、35年かけて返済を完了すれば良い計画だったつもりが、来月までに全額返済してくれ!と言われてしまいます。
一括支払いができれば良いのですが、たぶん無理ですよね。
もしかすると、売却しても返済が残ってしまうこともあります。
投資用不動産を35年ローンで購入すること自体がアウトなんですけど、それすら知らないのは、怖い事です。
サブリースは大家さんから解除できない!?

サブリースは、不動産会社が賃料相場の8~9割くらいで借りて、又貸しすることで利益を得る手法です。
家賃収入は一定期間は一定ではあるので、メリットがあるように思いますが実は違います。
数年先に家賃減額を強要される可能性が多分にあるからです。
よっぽどよっぽどよっぽど資産に余裕がある大家さん以外にはメリットはありません。
いいえ!デメリットしかありません!
なぜかというと、法律によって、借手である不動産会社が弱者という立ち位置で守られてしまうためです。
大家さんから、賃貸又貸し契約(転貸契約・サブリース契約)を解除することはまずできないからです。
解除する場合には、多額のペナルティーを支払うようになることがほとんどなので、どっちにしても買った瞬間に赤字確定です。
買った瞬間に赤字確定です!
恐怖、家賃減額、、、。

家賃は、新築の時が一番高いのが一般的ですが、年々家賃が減額していったら、ローン返済を家賃だけで返していけるでしょうか。
たぶん無理だと思います。
そもそも、登記内容を見れば、サブリースはしないほうが賢明だとアドバイスができる(はず)、、、。

そもそも、私には一つの疑問があります。
不動産業者には、お客様を悪質な不動産取引から守る、という役割があるはずです。
というより、これができるからこそ、不動産業者としての責務が果たせるのだと思います。
例えばサブリース契約をする不動産業者は、登記内容を必ず確認します。
その時に住宅ローンを利用している場合には、ローン条項に違反する可能性をまずは説明をして、その上でお客様の安全を守ることができることが確実でない場合には、サブリース契約を締結するべきではない、と私は考えますが、仲良くされてもらっている弁護士に確認すると『大家さんが住宅ローンを不正利用していたとしても、サブリース契約自体に影響を与えないので、良心よりも事業を優先して黙っている業者がほとんどだと思いますよ。』と言われました。
なるほど、たしかにそうだなと思いました。
不動産の信義則など存在しない、、、と言っても過言ではないことがいくらでも行われています。
騙される人も、今一度、自分の行動はおかしくないのか、自問自答すべきだと思います。
と言っても、一番悪いのは無知なお客様を平気で騙す不動産業者であることは間違いありません。
もし、不動産を売却したほうが良いのか、困っている方がいらっしゃったら、お気軽にご相談下さい。
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