
本日は、あるおばあちゃんからの電話。
立退きの案件があって、私のほうで対応をさせてもらっています。
普通一般的には、かなり苦労する相談です。
高齢者の皆さんを非難するつもりはまったくありません。
スムーズに賃貸物件が見つかればいいなと思うのですが、
いかんせん、貸す方(つまり大家さん)から「高齢者は断ってほしい。」と言われれば、不動産屋さんである私は、「何とかなりませんか、、、」と相談しますが、なかなか了解は得られないのです。
そして、かなり多すぎる割合で貸してくれないのです。
(もちろん、借主様の支払い賃料が青天井であるなら、話は別です、、、。)
事実、今回物件を探すにあたって、諸条件を細かく確認したうえで、
1.希望の地域を絞りこみ、
2.間取りと所在を確認し、該当しそうな100件以上の物件を見つけ
3.物元業者に募集要件を確認し、
4.諸条件を考慮して物件の取捨選択をしました。
すると、、、、
100件以上あった物件の中から、おばあちゃんのご希望も含めて考慮すると、
なんと!
たったの「1物件」しかなかったのです、、、、(==;)
これが悲しい現実だったりもします。
で、私が思うのは、、、、
何とか借りたいお客様に喜んでいただきたい気持ちは強いのですが、
いかんせん、大家さんに「貸せない!」と言われてしまえば、
民間ではそれを取り締まることはできないわけです。
大家さんという立場からすれば、
差別でも何でもなく、
単純に貸したくないという、ただそれだけのことなのです。
こういった現実をぶつけられてしまうと、
私も何とかしたいと思っても、
厳しい物件探しにならざるを得ないわけです、、、。
つまり、借りたいお客様からしてみれば、悲しい気持ちにもなることでしょう、、、。
そうやって、一生懸命に探した物件ではありますが、
希望エリアとちょっと違うから、その物件はいやですと言われ、
私は、、、、。
まぁ、仕方ないか、、、でおしまい。
単純です。
それだけなのです。
ホントは、それを気に入ってくれればよいのだけど、
嫌なものはいやなのだから、ヤッパリおすすめなんてできるわけないのです。
怒りの感情など湧くはずもありません。
喜んでいただいて、良い人生を送ってもらうための基盤になるように、ちゃんと対応したいのです。
物件見つかったけど、、、
お客様が見ていない(見えない)部分で、たった1件のご紹介をするためだけに、
100件以上の物件から取捨選択するって、なかなかすごい労力です(笑)。
実際に、100件の先に電話をしたら、どんだけの時間がかかるか想像に難くないのではないでしょうか。
そして、諸条件を考慮すると、高齢者という、たったそれだけの理由で借りられる物件が少ないため、その限られた条件の中で探す以外ないのです。
でね。
実際の話し、高齢者の皆様にして見れば、
「おいおいおい。今までこんなに頑張ってきたのに、なんで住まいを保障してもらえないんだよ。」って気持ちになっても不思議じゃないと思います。
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ところで、、、。
当たり前のことだけど、私は、ご高齢の皆様には敬う気持ちがあります。
正直好きですよ。ご高齢の皆さんの事。
笑いじわも素敵でしょ。
とても良いよね。
人生の年輪を重ねてて、とてもいいと思うんです。
今まで一生懸命働いて、日本の礎を作ってくれた人たちだから、
何とかご要望には応えてあげたいと思うのが、人の人情だし、気持ちだと思います。
なので、
また、
1.希望の地域をさらに絞りこみ、
2.間取りと所在を確認し、該当しそうな物件を見つけ
3.物元業者に募集要件を確認し、
4.諸条件を考慮して取捨選択しました。
そしたら、ようやく、、、、
もう1件、大家さんの了解を得られそうな物件が見つかりました。
電話で話したほうがいいね
今日は、そのお客様と電話で話をしたのですが、
物件の説明、物件の位置関係、駐輪場のことなど、諸条件を確認しました。
で、言われました。
「物件見たら、即決しないとダメなの?」
私は「即決しなくていいですよ。ですが、とりあえず見てみようか、、、という見学はやめてください。少なくとも物件を見るときには、良い物件なら、ここで決めるという気持ちを持って見学してくださいね。」と説明をしました。
そうすると、、、、
「私は、ただ見るだけなんてことはしないよ。それはあなたにも悪いからね。でも、もし気に入らなかったら即決はしないけどいい?」
私は、「もちろんです。喜んでいただきたいので、気に入らない物件だったら即決なんてしないで大丈夫です。」と答えました。
で、こういう会話をするにあたって、LINEとか文字情報だと、なかなか自分の本心が伝わりづらいのかなぁ、、、と思えたりもしました。
笑顔の声が聞ければ、楽しい
今日は、つくづく思ったのですが、笑顔の声が聴けるのは楽しいことだなって思いました。
電話だと細かいニュアンスが文字と違ってちゃんと相手に伝えることができるので、
いわゆる誤解を比較的簡単に解決することができるのです。
今日は、電話で30分くらい話したかな(笑)。
電話の先で、おばあちゃんが、「メモをとならないとね。ちょっと待っててね。」とか言いながら、一生賢明になって、私が言うことをメモしてくれているんです。
微笑ましいでしょ。
だから、私は、その気持ちをしっかりと受け止めて、しっかりと対応したいと思うし、
何とかして、引っ越し先を笑顔で決めてほしいと思うのです。
ホントに単純な話しでして、
ただ喜んでほしい。
この気持ちで仕事をやりたいわけです。
最近は、忙しさのあまり、楽しいのだけども、なかなか心から笑顔になりきれず、
次の業務、次の業務とバタバタしていたのですが、
もう少し、スローペースで業務をすすめたいなと思ったりもしました(笑)。
お客様の笑顔は、私にとっては喜び。
お客様の笑い声は、私のストレス解消。
お客様との会話も、私のストレス解消。
感謝の気持ちを常に持って、対応し続けたいと思うのでした、、、(笑)。
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