再建築不可の土地の売却相談【府中市の不動産屋さん】
目次
さきほど、不動産売買契約が完了です
先ほど、川崎市川崎区の土地建物の不動産売買契約が完了しました。
不動産を売却をされた売主様が「やっぱり不動産を所有することはいいことですね!」
と、おっしゃっておりました。
という言葉をいただき、その言葉の中に様々な思いが集約されているような気がしました。
なるほど、私も同感です。
人それぞれの『ある時期』に売却することで、その地域の不動産相場なりの『売却代金が戻ってくる』わけですから、それは大きな退職金・ボーナスと同じことです。そのように『資産・お金』という観点で不動産を所有することはとても良い事なのです。
再建築できないお家の売却相談
つい先日、再建築ができない可能性の高い『母の自宅』を売却して欲しいという相談がありました。
再建築できない理由は、接道要件を満たしていないからというお話でした。
相談の入口段階でしたので、相談者様がお持ちの資料だけで判断すると、これまたすごいのです。
公図(法務局に備え付けてある地図)が実態とまったく違う、、、(==;)
こんな地図を初めて見た際には、何が何だかわからないという、なかなかすごいズレです(笑)
で、土地の所有について時系列を教えて頂いたところ、どうしてこんなことになっているのだろう、、、、という不可解な状況です。不動産知識がもしあれば、こういったことにならなかったのかなぁ、、、と思いきや、色々と事情があったようです。
再建築できない不動産に建物を再建築する手続き
(1)特定行政庁(府中市など)のみの審査
(2)特定行政庁(府中市など)の審査のほかに、建築審査会の同意が必要
という二つの基準があります。
ハードルが比較的低いのが上記(1)
ハードルがかなり高いのが上記(2)です。
建築審査会は、府中市の場合、2ヶ月に1回しかないので、
タイミングが悪いと、3~4か月後になってしまうという恐ろしい審査なのです(笑)
以前は、1ヶ月に1回、建築審査会の開催があると思っていたのですが、
府中市のホームページ見ると、2ヶ月に1度だけだったので「あれ~?そうだったけぇ。」と、目からうろこでした。
再建築ができるようになるまでの期間は、申請をあげてから、おおむね1年程度かかる事が多いのですが、再建築できればハッピーです。
再建築ができる可能性があるなら、その手続きに挑戦してみると良いかと思います。
ぜひ、当社にご相談をいただければと思います。
不動産の価値を最大限(元に戻す)にするためには
しかしながら、接道要件を満たすためには、周囲の利害関係者の同意が必要であると同時に、場合によっては、数百万円、1千万円を超える工事が必要な場合もあり、これまた頭を悩ませる問題です。
ということで、43条例外許可という制度を使って、再建築ができるようにする方法がありますが、これも周囲の利害関係者の同意が必要になります。
得をする人は良いですが、損をする人もいる(かもしれない)ので、全体を俯瞰して対応しないといけません。
再建築不可を可能にする方法はいくつかありますが、比較的簡単な基準と、無理難題な基準があり、物件の状況によっては再建築不可を解消することはそもそも不可能なケースも沢山あります。
さらに、利害関係者と不仲になってしまうと、解決の糸口が見つけられなくなることがあり、世代交代するまで解決することができなくなることもあります。
どんな時でも、楽しい気持ちを忘れないことが、物事を解決する一歩になります。
日常から、周囲の皆さんとの人間関係を円滑にしておくことが最も大切なことです。
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