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『良い家』の定義、、、実は難しい【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

不動産で悩む女性
目次

良い家を手に入れるためには、焦りは禁物です

「良い家を買いたい」と思うのは人の常ですが、良い家の定義には決まりがないので、人それぞれ「良い」は異なります。
よくあるのは一流の建築家に新築建築を任せたところ『カッコいい家だけど、使い勝手の悪い家になった』というのはよくある話しです。
家は3回建築しないと自分の理想通りにならないと言われることがありますが、『建築営業』を受けると、ワクワクの気持ちばかりが浮足立ってしまい、客観的かつ冷静に判断ができなくなることがあるわけです。

木造、RC造、鉄骨造、、、どの工法がいいのでしょうか

戸建?マンション?

家の性質として建築工法は大切な要素です。
分類すると、
① 木造在来工法
② 木造2×4工法 
③ RC造
④ SRC造
⑤ 軽量鉄骨造
⑥ 鉄骨造 などがあります。

一番良い工法はどれでしょうか?なんて述べたら、工務店から文句の一つも飛んできそうですが『一番良い工法なんてものは存在しません。』が結論です。
それぞれの工法にメリットがあり、デメリットが存在するものです。

どれが一番良いか?と建築業者に質問すれば、自社の工法が一番良いと言うに決まっているのですから(笑)、そういった質問自体が意味を持たないのかもしれません。

とはいえ、まったく参考にもならないようでは困りますので、私なりの意見を言いますと、、、

マンション

家選びます

工法を指定して建築することはできません。
制振・免振構造や基礎の構造など、気になることは様々ありますが、地盤を気にして建築しても液状化するかどうかはわかりません。
制振構造のマンションを買いたい!と言っても多く普及しているわけではないので、狙い撃ちで購入することは難しいです。

一戸建て

全国の大手建築メーカーから反論があるかもしれませんが、木造在来工法が無難だと思います。
流通量が最も多く、取り扱うことができる工務店・リフォーム会社が多いため、結果的に維持管理費用が安くなるからです。

大手建築メーカーでは、自社規格のねじを使用するところがありますので、そういった家は地元の工務店では修理ができません。
となると、売り手市場の価格でリフォーム工事をする事になりますから、当然にコストパフォーマンスはよくないのです。

一戸建てのRC造や鉄骨造の住宅を購入した場合、維持費はそれなりです。
キッチンやお風呂など住宅設備の交換程度ならさほど問題ありませんが、住宅性能にかかる部分に支障が出ると、改修工事を取り扱える事業者はかなり少ないので、様々な費用が高額になるわけです。

地震、土砂災害、水害、火災など住宅に関係する災害を想定すると、絶対に安心ができる家は存在しませんし、流通量の少ない工法で建築された物件は、災害の後は改修費用が思ったよりも高額になることが想定されます。
また、実際に被災しなくても、建築基準法は大きな災害の教訓を踏まえて年々改正されるので、物件を新しい基準に適合させようとした時に、多額の費用がかかってしまいます。

一戸建てのRC造や鉄骨造の住宅は、維持管理や性能調査の方法も木造住宅とは異なるので、その工法に詳しい人でないと適切な維持・保全を判断することが難しく、結果的に新築時に携わった住宅メーカーのみに頼りきりになります。
すると、、、費用面は高額になる可能性がより高くなるかもしれないのです。

機能性に優れた家はいいのかな、、、

住宅に機能性を求めすぎるのも微妙です。
住宅メーカーのホームページや新築パンフレットは、建物構造のメリットと住宅設備のPRが混ざって紹介されることが多く、他社メーカーと同条件での比較はほぼありません。(比較して劣っていたら売れないので。)
また、住んでみて快適、便利というのは、間取りや広さの影響が大きいのです。
室内が広いほど余裕があって良いし、使い勝手はリフォームで何とでもできます。
つまり、機能性とはあまり関係ない場合もあります。

東京都が設置に前向きな太陽光発電は設置コストがまだまだ高く、機器の耐用年数や火災が発生したときの問題などネガティブな意見も多いので、積極的に設置するのは様々な問題を解決してからで良いと思いますが新築は義務化の方向ですΣ(・□・;)
中古で購入した戸建てにたまたま太陽光発電が設置されていたらラッキーくらいで良いのかなと思っています。

その他、断熱性能や家の気密性を訴求する住宅メーカーもいます。
しかし、北海道と東京、東京と沖縄というように、地域が違えば必要な断熱性能も変わり、過度な断熱性能は必要ないと言えます。

昭和から平成にかけて、住宅分野において建築技術は確実に進歩していますが、これがないと困る、不便だと言えるような『これまでにない性能』はあまりありません。

住宅の機能性は住宅メーカーが物件を売るためにPRするポイントなので、皆さんがいろんな知識を知っておくことは必要ですが、めちゃめちゃにこだわる必要もありません。
断熱性能は地域の寒暖にあった能力は必要ですが、極端なことを言えば「雨風を防ぎ安心安全に生活ができれば」家としての機能は十分ともいえます。(笑)
(極端に言えばなので、誤解ないようにお願いします。)

住んでる地域が良い?

美しい街並み

住宅購入は「建物と土地の購入であり地域に根付くこと」です。
当然ながらどの街を選ぶかというのはいい家を選ぶのと同じように重要な要素です。
大豪邸だったとしても、周りに人がほとんど住んでいないような過疎地なら、不便で住みたくないと思うかもしれません。
また、どれだけお得な物件だったとしても、一度災害に見舞われた地域になってしまうと、今までの好印象は180度変わってしまうものです。
いろんな世代が共生している街は良い街と言えますし、都市部の住宅街のように、近所付き合いがほとんどない生活は良い状態とは言えません。
田舎では、過干渉という意見もあるので、〇〇だから良い街だ、良い家だ、というのも人それぞれの価値観でしかありません。

ようするに住宅は「ハコ」なのです

〇〇だからいい家だ、という理由は人それぞれであり、全員が良いと思える家はありません。
どんなに優れた住宅でも、どのように活かすのかは住んでいる人によるので「愛着を持てる家」こそが良い家だと私は考えます。

そういった観点で見ると、住宅というのは、つまりはハコなので、特定の使い方しか適さない設計の家よりも、汎用性に優れた家の方がいい家だと考えられます。
後から変更できない要素として「広さ」があります。
過度に広いのはいけませんが、なるべくゆとりがある家を選択すると失敗が少ないかもしれません。

住宅業界で「住宅は3回建てないと理想の家にならない」と言われることがあります。
自分と家族にとって何が理想なのか、住んでみないと気が付かないことも多いのです。


これから家を買う方は「失敗したらどうしよう」と心配されるかもしれませんが一つの価値基準として「資産価値が下がりにくい家」は「資金面ではいい家」だということを知っておいても良いでしょう。
その家は機能性や居住快適性などで、他の家よりも家族を幸せにできないかもしれませんが、将来の資金面で家族を守ってくれる存在となります。
住んでみて自分や家族にとって良くない家だとわかった時には、売却して、買い替えることができれば、そんなに怖がる必要はありません。

・新築ではなく中古住宅を選択する、
・家に機能性を過剰に期待しない、
・人が集まる街を選ぶ、
 など資産価値が下がりにくい家を買うにはいくつか条件があります。

大切なのは家の買い方であり、買い方を間違わなければ、その後修正をする事はできます。
当社は人生を丸ごとサポートするちょっと変わった不動産屋さんなので、様々なご相談に対し、アドバイスとサポートをいたします。
いつでもご相談ください!

悩む

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