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すぐにわかる!危険なブロック塀【府中市の不動産屋さん】

不動産業界歴 約20年 松田の本音ブログ

ブロック塀の説明
目次

様々なブロック塀

ついこの前、大阪北部で大きな地震が起きました。
ブロック塀の倒壊で小学生が下敷きになりお亡くなりになる痛ましい事故がありました。
未だに余震があるようですが、余震と言ってもかなりの揺れがありますので、今後もブロック塀やその他が倒壊・崩落することも考えられます。

こういった倒壊するブロック等から身を守るために、自分の登下校や通勤する道中に危険なブロック等があるかどうかがわかれば、いざという時に対処ができる事と思います。

そこで、皆さんがブロック塀を見たときに、簡単に安全なのか危険なのかがわかるように、説明をしたいと思います。

ブロック塀

①まずは見た目でチェックしよう

古そうな見た目のものは年数が経過していますから、ちょっと安全性を疑った方が良いこともありそうです。
たまに、超超超ボロボロになっているブロックがあります。
ああいったブロックは、地震の時は注意しましょう。
ひび割れなどがある場合には雨水が侵入し、中にある鉄筋を錆びつかせ、長い間には鉄筋が駆逐されてしまい無くなっていることもあります。
地震がくれば危ないだろうということは容易に想像できます。

・透かしブロック

透かしブロック

 この部分は鉄筋が入りませんので、地震に弱いのはだいたい想像がつきますね。

・素人が造作したブロック塀。

写真がありません。
プロ施行ではないので、安全性が考慮されていない可能性があります。
鉄筋を入れていないこともあるので、そもそも大きな揺れがきたらアウトの可能性が高いです。
素人が造作したブロックは、ブロックの隙間に埋める(接着剤のようなもの)がきれいに仕上がっていなかったりしますので、チェックしてみましょう。

②次にブロックの厚みと高さを見よう

ブロック塀の説明

ブロック塀は、ブロックの厚みによって高さの上限が定められています。

・ブロック厚10㎝の場合は高さ2.0m以下
・ブロック厚15㎝の場合は高さ2.2m以下
高さが1.2mを超えた場合、そのブロック塀が倒壊しないように、控壁(ひかえかべ)を横幅3.4m以下の間隔で片側に設置しなくてはいけません。
実は、この控壁がないブロック塀がたくさんあるので注意しておいた方が良いです。
(反対側は見ずらいのですが、、、、。)

③擁壁とブロックはまったく別物です

・コンクリートブロックで作った擁壁

擁壁ではなくブロック塀です

このコンクリートブロックの裏側には土が詰まっており、土の圧力はおそらく数トンというものスゴイ負荷で絶えずブロック塀にかかっています。
ブロックは、そもそも土留め用途としては適切ではないものとされておりますので、建物の再建築時などには擁壁の作り直しを行政より指導されることもあります。
擁壁の再設置は、結構な費用がかかりますから購入時には特にご注意ください。

・ブロックの上にブロックを積んでいる擁壁

ブロック塀の上に乗っけたブロック塀

一般に増積(ましづみ)擁壁と言われけっこう多くみられます。
増積部分が高いほど危険とされ、状況によっては、擁壁全体の作り直しも検討しなければなりません。
擁壁の再設置は、結構な費用がかかりますから購入時には特にご注意ください。

・擁壁の上にブロック塀が設置されているものもあります。

擁壁の上にブロック塀

(見た目も怖いです。)
擁壁の上にブロック塀(擁壁)を積むことは危険であり建築基準法違反です。

④現行のブロック塀の構造基準

(平成30年6月現在)
ブロック塀の構造は建築基準法施行令第62条の8で定められています。

(1)高さは2.2メートル以下とし、壁の厚さは15センチメートル(高さ2メートル以下の塀にあっては10センチメートル)以上とします。
(2)縦筋は直径9ミリメートル以上のものを80センチメートル以下の間隔で入れます。この鉄筋は基礎のコンクリートを打ち込む前に建て並べておき、基礎のコンクリートに十分定着させなければなりません。
(3)壁頂では、横筋にかぎがけして固定させます。
(4)壁頂の横筋は直径13ミリメートル(塀の高さが1.2メートル以下の場合は、9ミリメートル)以上とします。
(5)横筋は両端にかぎをつけ控壁位置の縦筋にかぎかけとします。
(6)控壁は壁の長さ3.4メートル以内ごとに、塀の高さの5分の1以上突出したもの設け、9ミリメートル以上の鉄筋を入れて壁体とつなげます。なお控壁や壁頂はコンクリートブロックを積むよりも、現場打ちコンクリートにした方がより堅固になります。
(7)基礎の丈は、35センチメートル以上とし、根入れの深さは30センチメートル以上とします。
(8)高さ1.2メートル以下の塀は、(6)、(7)の基準は準用されません。

まとめ

ブロック塀

身近にある塀や壁は、もともと人の利便性を考えて作られたものですが、違法に造作されていたり、管理不行き届きなどにより危険な状態になっているものが少なくありません。
通学・通勤途中にそういった箇所があるかもしれませんので、日々のリスク管理として、どこにそういったものがあるのか知っておくとよいかと思います。

(これが大切)
塀や擁壁の所有者の方は、事故が発生した場合には管理責任が問われることになります。

所有者の方には特に知っておいてほしいのですが「相手を怪我させた場合、自分にとっても不利益になることである。」ということをよく理解して早めに安全対策をすることを心がけてほしいと思います。
相手を守ることは自分を守る事と同じです。
ブロック塀の施工は、建築施工管理技士、ブロック建築技能士、コンクリートブロック工事士などが指導する施工業者に依頼して安全な塀を築造してください。

参考資料
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/153811_50826159_misc.pdf

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